ハンガリーの首都ブダペストの中心を流れるドナウ川の左側はブダ地区と呼ばれ、最大の見どころは要塞に囲まれた王宮の丘。ブダ城からドナウ川を見下ろしその先に見える国会議事堂などがある側はペスト地区としてハンガリーの近代的な市街。
ドナウ川を挟んで、ブダ地区とペスト地区 ハンガリーを代表とする建物 国会議事堂
国会議事堂はネオゴシック様式の建造物。ドナウ川に沿って建ち、長さ268m、奥行き118m、高さ96mのドームを載せた同国最大の建物で、完成までに17年を要したそうです。
世界一美しいと称されるこの国会議事堂の外観はウィーンの王宮にも引けをとらない華麗さを残し、内部は国内外から取り寄せた大理石に金張りを施したアーチやヴォールト、ドームで構成されています。
大理石に金張りを施したアーチやヴォールト 国会議事堂大階段
国会議事堂は国会が開かれていない日に専門ガイドによる見学ツアーが用意されており、参加した観光客は、豪奢な装飾が施された大階段を登り、天井に描かれたフレスコ画を仰ぎ、壁がんにあるシュタインドル・イムレの胸像の前を通過して、議場へと進んでいきます。
ハンガリー王が代々受け継いできた、聖イシュトヴァーンの王冠と宝珠や宝剣、王杓などの戴冠式用の品がこの議事堂内で保管展示されています。常に剣を備えた兵士によって、厳重に警備されていて、交代式もおこなわれます。
国会議事堂の中で最も有名なものの1つが16角形の形をした議場で、ここで下院・上院など沢山の部屋と隣接しているようです。
興味のある方は是非、世界一美しいと称される国会議事堂見学ツアーへ参加されてみてはいかがでしょうか?
次は外へ場所を移して、英雄広場へ行ってみましょう。
首都ブダペストはロンドン、イスタンブールに次いで世界で3番目に地下鉄が開通した地でもあります。この英雄広場の下には地下鉄の駅があります。
ヨーロッパを旅すると街角や通りで音楽を演奏している人々が多いことに驚かされます。
19世紀後半にオーストリア=ハンガリーの二重帝国が誕生したことにより両国は密接になり、音楽・文化交流も行われました。その音楽の分野でもハンガリーは優秀な人材を輩出しています。
市内の広場では気ままにバイオリンを演奏するご老人もいたり、何とものんびりした空間が広がります。
次に市内を歩いてみると、少し歩くだけでも重厚感のある光景に出合います。
アールヌーボー様式の建物のドアや玄関、ランプ(街灯)はまさに芸術を観察するのに最適です。細かな装飾、優雅なデザイン、柔らかい曲線、当時の作品が街中の至る所に残っていて、目を惹きつけられます。
こんな細工のアイアンがあると雰囲気が一段と変わりますね。
外構のフェンスでも手の込んだアイアンフェンスがあると豪華さが加わり、「こちらの住宅は庭にも手をかけてる家なんだな~」と住んでいる方のセンスを感じます。
東欧にはアールヌーボー様式が色々な場所、形で残っていて、街をぶらぶらしているだけでも楽しめますよ。