8月の英国、子供がいる家庭では学校が夏休みホリデーに入り、保護者も同時にホリデーを取ることが多く、家族でホリデーに出かけることが多いのが特徴です。
今年の英国は例年に比べると猛暑だったとはいえ、30℃を少し超すばかりの気温が2週間ちょっとあったとか・・・?それでも、日本に比べると羨ましい気温ですよね?
ロンドンのような都会では冷暖房が当たり前ですが、ちょっと田舎のB&B、一般家庭では冷房なんてありません。それを考えると、例年に比べて暑かったのでしょう。至る所で、「今年は猛暑」「暑かった~」と言う声を聞きました。
こちらはWindsor Great Park (ウィンザー・グレート・パーク)内にあるSir Eric Savill(サー・エリック・サビル氏)によって1930年代に造られ、現在では王室によって運営・所有される施設「ザ・サビル・ガーデン」。
広大なこちらの敷地ではあらゆるテーマに沿って庭が手入れされ、植栽されています。
この時期華やかだったのは、秋のボーダー。

ダリア 秋らしいホットカラーのボーダー
8月の英国の庭園は6月や7月に比べると少し疲れているかな~とか、咲き頃、見頃は終わった・・・と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、どんなお庭にどんな植物が植えられているか植物を知る事によって、その時期にどんな庭が見ごろを迎えていそうなのか、どんな手入れをされているのかなど園芸学の勉強ができ、十分に楽しめます。

ダリア 'マジェンタ スター' トリトマ 'タウニー・キング'
学名:Dahlia 'Magenta Star'
日本名:ダリア 'マジェンタ スター'
花房:花びらは一重、深いマジェンタ(深紅)色のピンクで、中心は深い赤黒いような色に金色の
縁がある。
花びらの大きさ:約5~10cm
背丈:約H110cm
葉:暗い感じの赤紫のような、茶色のような色で、ピンッと立っている感じ。
ミツバチや虫たちにとっても魅力的な色合いの花として華やかさがあり、RHS(王立園芸協会)からも太鼓判を得る人気種の一つ。
植えるのに適している場所:水はけがよく、肥沃な土と日光を好みます。
以下の画像は秋のボーダー、ホットカラー色。
元気が出る色でもあり、秋を感じる色合いでもありますね。
花の色合いだけでなく、葉の色や形も大変面白いボーダーでした。

ガーデン内のオブジェ イエローボーダー
ガーデン内のオブジェも効果的で、その周りの植栽やベンチの配置も絶妙です。
その周りに腰掛ける年配のご夫婦グループも寛いでいました。
イエローボーダーに配置されている植物は花だけでなく、葉の色合いや形も計算の上でデザインされていることが分かります。

エリンジウム
(画像左)
学名:Eryngium planum 'Blue Hobbit'
日本名:エリンギウム プラナム 'ブルーホビット' (別名:マツカサアザミ)
ブルー、シルバー系の色合いが多いエリンジウムですが、白っぽい色もあるんですよ~。

ある一画の庭にたどり着いた時、このガーデン担当のガーデナーがこの日の作業を終えて帰る途中、ベンチで寛ぐお客様と手入れや気候についてチャット(軽い会話)をしていました。気さくで、フレンドリーなガーデナーたち。庭にいると皆がリラックスしている雰囲気が伝わってきますね。
8月、9月などバラが見ごろを終える時期に英国に行かれて、ガーデンの見ごろとはズレた時期だったとしてもバラだけがガーデンではなく、その他の植物で見どころのガーデンはイギリス国内に数多くあります。是非是非、英国伝統の歴史であるガーデン巡りに皆さんも参加してみて下さいね~!!
住所: Wick Ln, Englefield Green, Surrey TW20 0UU, United Kingdom
TEL: +44 1753 860222