マンション改修工事

このブログをご覧頂いてる方の中にはマンションに住んでいて、小さいながらもバルコニー等で植物を育ててる方は多いのではないでしょうか?
私達のお客様の中にも「鉢でしか植物を育てられないの...」という方がいらっしゃいます。


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2016年7月頃のガーデン               こちらも10年以上収穫できるブラックベリー


11年かけてO様が丹念に育ててこられた都内のバルコニーガーデンは、都心とは思えない豊富な緑、ベリー系の植物(ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリー、ジューンベリー)等を植えられ、お孫さん達と季節の収穫を楽しまれたり、秋冬には紅葉し、枯葉となって落ちていく葉を眺めたり、春の新芽をこの上なく楽しまれたり、思い出の庭でした。

そんな中、マンションの改修工事が決定し、バルコニーに置いている植物等の撤去を求められたO様。
工事期間は今年の2月から5月末頃までの予定ですが、昨年中から憂鬱な日々を過ごされ、頭の中は鉢をどうするかで頭がいっぱいの中、私達に相談がありました。


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四角のテラコッタ鉢は亀裂が入ってました        根がびっしりの状態でした


11年を経過した庭には色々と整理をしなければいけない箇所がありました。
ドングリ(柏)の木が大好きなO様がご自分で実から発芽させて、大鉢で楽しまれていましたが、居心地よく、水やりも手入れもしっかりしてくださるO様の元、すくすくと育ち、四角型のテラコッタに植えていたところ圧がかかり、コーナーが割れてしまいました。
そんな事で、この機会にこれまでよりもちょっと大きめの丸型テラコッタ鉢に植え替えることに...。
最近、日本国内では四角型の鉢が多く見られますが、ヨーロッパでは丸型が主流。
四角型では均等に圧が分散しないことや取り出す時にちょっと厄介なので、やっぱりヨーロッパのガーデニング文化は理にかなっているんですね。(丸型の方がスムーズに引き出せます)


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植物も処分したり、鉢を少しずつ整理していきます    今は最小限、6月以降にリニューアル計画中


マークの提案で「大きな鉢や植え替えが難しい鉢などは台車を下に敷き、片側ずつに寄せ
て動かしながら、工事を進めることは可能ですか?」との問合せに関して、今回の施工会社さんも順応で理解のある対応をして下さいました。
という事で、改修工事が終わるまでの間、自動灌水パイプを撤去しているため、手動での水やりは大変ですが、O様のお庭もポジティブに考え、10年を機にリニューアルすることとし、6月以降に新規植物を植栽したり、新しく配置変更を行う事になりました。
小さな庭こそ、整理?大掃除?が大事です。

皆さんもマンション改修工事で「ベランダの植物をどうしよう~」と、落ち込むことなく、新しい土を入れて(植え替え)あげたり、処分をするなり、先ずは本当に必要な分だけを選別してお庭のお片付けに取り掛かってみましょう‼

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)


英国の専門カレッジでデザイン・園芸を学び、チェルシーフラワーショー金メダル獲得メンバー等を経験。2008年入社、英国で得た知識や感動を伝えたくてブログを書く日々。好きな庭仕事は雑草取り。

ガーデンデザイン・ランドスケープデザインの提案・設計・施工・維持管理、ガーデングッズ/ファニチャーの輸入販売等を全国各地でご提供しています。

書籍:小さなスペースをいかす美しい庭づくり

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