2016年9月アーカイブ

ホテルグリーンプラザ箱根 

昨年、火山の観測史上初めて大涌谷でごく小規模な噴火がおこりました。それ以来、観光客がパタリと減ってしまった箱根でしたが、その間もホテルグリーンプラザ箱根のスタッフ一同は静かにお客様が戻ってくるのを日常と変わらない業務、おもてなし、生活をこなし待っていました。
そんな中、今年の夏前に箱根のロープウェーが全線開通し、多くのお客様が戻ってきてくださいました。

Hakone_201608_01.jpg   Hakone_201608_02.jpg
エントランスのコニファーたち             ガーデナーの山本さんと

エントランスの奥に見えるのは箱根ロープウェーです。
ここホテルグリーンプラザ箱根は姥子駅に隣接しています。その一つ先の駅が大涌谷になります。
エントランスのコニファーたちも順調に生長しているようで、化粧砂利が、見えなくなるくらいの広がりをみせています。
毎回、庭の状態を専属ガーデナーの山本さんと話合い、対策していきます。

Hakone_201608_03.jpg   Hakone_201608_04.jpg
レストラン前のテラスガーデン             コニファーの傷んでいる箇所を手入れ中のマーク

ホテルグリーンプラザ箱根ではホテル宿泊客の方に自由にお庭を散策していただけます。
特にレストラン前のテラスガーデンは屋上庭園になっており、ここから富士山が眺望できます。
晴れた日の富士山は迫力があって、本当にきれいなんですよ!

Hakone_201608_05.jpg   Hakone_201608_06.jpg
風と雨の水滴に映えるグラス             グラスとバーベナは素晴らしい相性です!!

ここテラスガーデンは、イングリッシュガーデンという事ではなくグラブル(化粧砂利)を敷いて、グラスガーデンの参考になる植え方あったり、パーゴラにバラが絡んでいたり、芝生一面のガーデンが離れで見られたり、様々なスペースを利用しています。
一人で管理している女性ガーデナー山本さんの手間ができるだけ、省けるようにも考えての設計です。
夏が終わり、富士山の眺望が映える秋の季節は箱根への小旅行がオススメです‼

【掲載情報】9/8発売ガーデン誌「園芸ガイド 秋・特大号2016年」

今月発売の園芸ガイドにて弊社ガーデンデザイナー、マーク・チャップマンがデザイン・施工・管理で携わっている白馬コルチナ・イングリッシュガーデンの作業風景が掲載されています。
現地ガーデナーが毎日、毎月、毎年のように成長しているおかげで、お庭の状態は年々良くなっていきます。
頼もしい限りです‼

Engei-Guide_2016_Autumn_201609_01.jpgのサムネール画像

園芸ガイド 秋・特大号2016年

白馬コルチナ・イングリッシュガーデン 宿根草ボーダーガーデン

先月8月初めに白馬を訪れた際には真夏の宿根草が、花を付け始めていました。
リグラリアはダークな銅葉に黄色の花が咲き、ヘリアンサス'レモンクィーン'は蕾、ホスタ(ギボウシ)には長い茎が上がりその先に花が付いて、離れたところから庭を散策しているとちょっと素敵です。

Hakuba_201608_01.jpg   Hakuba_201608_02.jpg
バーベナ・ハスタータ                     アキレア 'ラブ・パレード'

宿根草ボーダーでもバーベナ・ハスタータやアキレア、ヘリアンサスなどちょっと背丈がある植物で高低差が出ています。
今年の白馬は7月中、土日のたびに雨が降り、湿りが多い土壌になっていました。
山間の天気だけに、8月の訪問時は晴れていたかと思うと夕立に見舞われたり、ホテルの駐車場先では降ってるのに、ガーデンでは降っていなかったり、目まぐるしく変わります。

Hakuba_201608_03.jpg   Hakuba_201608_04.jpg
エキナセア プルプレア                エキナセア プルプレア 'ラッキースター'

夏の定番はエキナセア。ハーブの一種としても人気が高い宿根草ですね。
同じ学名でも園芸品種名が違うだけで、色も背丈もこんなに違うんですよ‼
ピンクなのか、白なのか、求めている植物の色や高さ、広がりなど慎重に選び、正しく求めれば理想に近づきます。
マークが日本に来日して、デザインを始めた頃、まだ日本では学名が重要視されていませんでした。そのせいで、マークが学名で植物リストを作り、植物を調達しようとしても、全く違うものが到着したり、日本人スタッフにも生産者にも欲しい植物が伝わらなかったり、苦労したと言っていました。
マークの講演会では来日以降、「学名を勉強する事の大切さ」を述べています。


Hakuba_201608_05.jpg   Hakuba_201608_06.jpg
森山ガーデナーとマーク               ヘリアンサス

この日はチーフガーデナーの西田さんはシークレットガーデンの整備で、新エリアを担当していました。そんな時は森山ガーデナーが頼りになります。月に一度、白馬に通い、専属ガーデナーに次にやっておくべきことのアドバイスや問題点、手入れ方法などを伝授しておきます。
一緒にシークレット・ガーデンの進捗状況をチェックし、植え込みを一緒に行い、既存の庭のチェックも行います。

Hakuba_201608_07.jpg   Hakuba_201608_08.jpg
夏の木漏れ日が強い日差しを遮ってくれます        柔らかい印象のグラスガーデン

昨年5月に施工したウッドランド・トレイルも夏の強い日差しを避け、山野草を散策しながら歩けてボリュームが出てきました。バークチップ(ウッドチップ)の道を進むと木道が出てきます。地元のオニシダが力強く、早春には水芭蕉も見ることができます。
グラスガーデンは今年、雨が多かったせいか少し元気がない感じ?
雑草取りは引き続き行いますが、これからの季節、台風の影響を受けますので、台風が通る経路になっている場合には対策が必要ですね‼

【Wildlife News】 ニワトリ (Chickens)

英国人は自分たちが飼っている動物、野生動物、植物を含む生き物達を自分たちと共存している仲間として大事に育てています。
彼らのガーデンライフではペットとして飼っている動物を庭で放し飼いにしたり、共存できるように面倒をみたり、彼らが居心地良いように庭を使わせてあげます。
英国で人気のペットの一つがニワトリ。
日本人の私にとって、ペットがニワトリ?庭で放し飼い?ちょっと、びっくりする光景でしたが、実は英国では檻やケージの中に入れられて卵だけを産ませるために飼われているニワトリ生産に反対する動きがあります。そのため、スーパーマーケットに行くと「FREE RANGE(放し飼い)」と表記している卵の方が高いのですが、人々は高くても「FREE RANGE」卵を好んで買う傾向があります。

Wildlife_Chickens_01.JPG  Wildlife_Chickens_02.JPG

こちらのニワトリたちはケージの中で育てられ、卵を産むだけのために育てられていました。
ストレスで卵を産まなくなったこのニワトリ達は殺処分される直前で、それを悲しんだオーナーが救出し自分の庭へ連れて帰り、放し飼いで飼っていました。
そうしたところ、再度卵を産み始めたのです。

Wildlife_Chickens_03.JPG  Wildlife_Chickens_04.jpg

人だけでなく、植物・動物達にも過ごしやすい環境を創ってあげること、リスペクトを持って接する事など英国にいると至る所で教えられます。英国人の国民性なのか、イギリスでは可愛らしいニワトリやカエル等の動物グッズが多数あります。
弊社ショップでも英国より取り寄せている動物グッズ、例えばニワトリ、カエル、犬、猫、蝶、トンボ等があります。

Wildlife_Chickens_05.jpg   Wildlife_Chickens_06.jpg

現在、弊社ショップの[オンラインショップ]では多くの商品が準備中のため、掲載が間に合っておりません。そのため、こちらのブログでご紹介した商品へのお問合せは直接ショップにお越しただくか、「お問合せ」よりご確認下さいますようお願いいたします。

弊社ショップ:
東京都調布市小島町3-43-8
TEL:042-444-1515
FAX:042-444-1542
[オンラインショップ]

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)


英国の専門カレッジでデザイン・園芸を学び、チェルシーフラワーショー金メダル獲得メンバー等を経験。2008年入社、英国で得た知識や感動を伝えたくてブログを書く日々。好きな庭仕事は雑草取り。

ガーデンデザイン・ランドスケープデザインの提案・設計・施工・維持管理、ガーデングッズ/ファニチャーの輸入販売等を全国各地でご提供しています。

書籍:小さなスペースをいかす美しい庭づくり

月別 アーカイブ