先日、日頃お付き合いのある埼玉の生産者のハウス見学に行ってきました。
この仕事をしていると生産者の方々がどんな植物・品種を育てているか、どのような管理をしているか、私達デザインや植栽をする立場の者はどのようにこれらの植物を庭の中で使ってあげられるか、常に気になります。

こんなに沢山のポットが・・・ 花が咲くとこんな感じのゴールドコイン
日本語流通名:ゴールドコイン(キク科)
学名:Asteriscus maritimum
別名:アステリスカス、ゴールデンダラー
特徴:ゴールドコインは寒さに強く、乾燥にも強いので管理の手間が掛らないのですが、夏の高温多湿に弱いため、常緑多年草ですが一年草で扱われる場合もあります。
状態の良い植物に出会うとワクワクするのは私だけではなくマークの同じようです。

種から芽が出ているものと出ていないものがあります 芽が出ていない種があります
よ~く、見てください。
種を撒いても発芽していない種がありますよね?
もう一つの画像をご覧ください。種の発芽後、種類によってはこの小さな区画に分かれたプランターに植え替える場合があります。この画像の植物はプランターで直接発芽させた例ですが、芽が出ていない箇所がありますよね?
これは、種の中にも発芽しないもの、発芽する力が弱っているもの、もしくは時間がかかるものが存在しているからです。
その率が発芽率と呼ばれるものですが、この発芽した中でも次の画像では状態の良い苗を選び次の大きさのポットへ移し替える作業です。

ケーキ用のフォークでそっと取り出します 手作業で、一つ一つ一回り大きいポットへ
こうやって、人の手作業なしでは丈夫な苗、状態にはなりません。
この時期、ハウスの中で育てた苗は市場や仲卸業者に引き取られ、少しずつ外気にさらしながら寒さに強く耐寒性を作っていきます。(急に今時期の外気や雪が降るような気温に出されるとしおれてしまったり、元気がなくなってしまったりします)
人間も同じでTシャツ姿で南国で過ごしてたのに、急に上着(保護)もなく北国の気温の低い地域に行くとブルブルと震えて、風邪引いてしまいますよね?植物達も同じです。
生産の現場を目の当たりにすると、こうやって生産者の方々に大切に選ばれて育てられた植物達をさらに次の段階の者に引き継いで、最終的にはお客様のお庭で育ててもらいたい、個性ある植物苗たちを魅力的に庭の中、ポットの中で活かしてあげたいな~と思います。