この時期(イースター時期)になると過去に訪問したハンガリーを思い出すことが多々あり、写真を検索していたら、そのアールデコ・ヌーボー建築や庭の写真が出てきたので、今日はそのハンガリーの首都、ブダペストをご紹介します。
東欧の旅ではアールデコ・ヌーボーの建築、デザインを多く見かけることがあります。
建築や芸術、歴史上の人物からハンガリーの街を散策していくと、ハンガリーの文化や人々に接することができ、食にも興味がそそられます。
皆さんはマリア・テレジア(Maria Theresia 1717-1780)と言う女性をご存知ですか?
神聖ローマ皇帝カール6世の娘で、後にハプスブルク=ロートリンゲン朝の同皇帝フランツ1世シュテファンの皇后にして共同統治者となり、神聖ローマ皇后、オーストリア女大公、ハンガリー女王、ボヘミア女王を歴任した女性です。
子宝に恵まれた彼女の11女であるマリア・アントーニアは後にフランス王ルイ16世の妃となり、フランス名であるマリー・アントワネット(Marie Antoinette 1755-1793)となります。
この時代、贅の限りを尽くしていたハプスブルク家はハンガリーでも勢力を振るい、ブダペストには当時の面影を残す建築、デザイン、遺品、品物が多数残っています。マリア・テレジアはここブダペストで時間を過ごすことを大変楽しみにされていたとか・・・。彼女にとって、居心地の良い場所だったのでしょう。
さて、そんな街ブダペストを訪れたら、ぜひ行ってみたい場所をご紹介していきます。
先ずは中央市場。
この市場内はありとあらゆる店が連ねています。ハンガリーらしい特徴を持つお店としては高級香辛料サフランや高級食材フォアグラ、トリュフ、フォアグラにとても良く合う貴腐ワイン、そしてレース(刺繍)のお店も多く、見てるだけでワクワク。
ドナウ川西岸のドゥナーントゥール地方では、古くからフォアグラの生産が盛んなことから、ハンガリーでは観光客あての土産物としてもよく見かけます。また、ワインの生産も盛んで、そのフォアグラに合う貴腐ワインの銘柄で「トカイワイン」なども有名です。
ハンガリーの食文化の特色は乾燥させて粉にしたパプリカを多く使う料理があることや種類の豊富なダンプリング*1)にあります。パプリカを用いた煮込み料理グヤーシュは世界的に有名な料理の一つです。
また、ここハンガリーでは温泉が湧き出し、温泉文化が古くから伝わっています。ブダペストにおける温泉文化は2000年近くあり、ヨーロッパ有数の「温泉大国」で、多くの観光客が温泉目当てに押し寄せています。
ただ、ハンガリーの温泉浴場は水着着用で、場所によっては少しぬるめの温度だったりもするので、温泉に入っているというよりは温水プールに入っている感じもします。日本の方にとって、ちょうど良い温度、または熱めの温度で温泉が湧き出ているところもあるようなので、「ハンガリーで温泉に浸かりたい!!」と思われる方は下調べをされることをお勧めします。
食も楽しませてくれ、温泉でも寛げて、歴史もあるハンガリーの旅はNo.2へ続きます。
*1)ダンプリング(英語: dumpling)とは、小麦粉をねってゆでただんご、果物入り焼き団子のこと、ないしは卵・牛乳で練り、団子状にしてゆでたものをシチューやスープに浮かすもの。あるいはゆでたじゃがいも、小麦粉、米、または両方に塩と水を加えて練り上げ、丸型に整えてから茹でたり、蒸したりしたもの。