紅茶(English Tea) アールグレイ(Earl Grey)

紅茶についてはこれまでもこのブログで私流の意見を述べてきましたが、今回は紅茶種類の歴史や名前の由来について・・・。

日本でも人気の紅茶アールグレイですが、実は「Earl Grey(グレイ伯爵)」の名前を付けた紅茶だってご存じでしたか?

イギリスが東インド会社を設立しアジアへ進出した頃、ある英国人外交官が中国の皇族(高級官僚)の命を救ったことで、感謝の証しとしてこの紅茶が第26代英国首相第2代グレイ伯爵(在任期間1830年~1834年)に献上され、広まったとされています。
アールグレイの名前の由来には諸説あるようですが、スリランカのDilmah社のパッケージ(画像下)には上記のように書かれています。


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スリランカ産の紅茶アールグレイ

「アールグレイ」はブラックティにベルガモットを組み合わせた配合で、爽やかな香りですが、メーカーや茶葉によってはアイスティー用に配合されたものやホットティー用に配合されたもので香りや茶葉の濃さが違いますので、皆さんもお好みのメーカーを探されてみてはいかがでしょうか?

そして、そのアールグレイがあるように「Lady Grey(レディグレイ)」という紅茶もあります。


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レディーグレイ

そして、こちら「レディグレイ」はアールグレイをベースに、オレンジとレモンのピール(果皮)、矢車菊の花びらを加えて作り出された比較的新しい(1996年 英国発売)ブレンドの紅茶です。そのため、レディグレイは誰にささげたとか、誰が好きだったから・・・という理由でついた名前ではなく、商品名的に付けられたのではないでしょうか?
ちなみにこちらはイギリス国内のスーパーマーケットにある「紅茶売り場」。
イギリス人各々、各家庭によって好みの茶葉やメーカー、各々の入れ方があるようで、イギリス人の紅茶へのこだわりが窺えます。

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これ全部紅茶ですよ!!この中には、紅茶から発展してフルーツフレーバー茶もありました

それにしても、バラや植物にも名前の由来があり、その名前を探っていくと歴史がわかって更に愛着が湧くものですが、紅茶にもそんな名前の由来があった・・・なんて。
アールグレイやレディグレイを飲みながら、英国の歴史を辿ってみるのも楽しいですね!!

過去記事はこちら
[紅茶好きなイギリス人]
[紅茶(English Tea)]

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)


英国の専門カレッジでデザイン・園芸を学び、チェルシーフラワーショー金メダル獲得メンバー等を経験。2008年入社、英国で得た知識や感動を伝えたくてブログを書く日々。好きな庭仕事は雑草取り。

ガーデンデザイン・ランドスケープデザインの提案・設計・施工・維持管理、ガーデングッズ/ファニチャーの輸入販売等を全国各地でご提供しています。

書籍:小さなスペースをいかす美しい庭づくり

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