年度末で大忙しの今日、東京では桜満開です!!
静かに冬を過ごしていた植物や人々が動き出してきましたよ~。
今日は、お庭造りの大事なヒントのご紹介。
お庭のオーナーにもガーデナーにも伝えたい、簡単そうでちょっと根気のいるお話です。
庭造りに取り掛かる際には我慢(根気)が必要な時があります。
それはよく、マークもガーデンデザインについての講演会を行う時に「1,3,5年後、更には10年後を見込んで庭をデザインする」と述べるのですが、まさに時間を掛けて庭が育っていくという事を我慢できるか?、待ってあげられるか?と言う事です。
お客様の要望で「こんな庭がいい」、「あんな庭やバラの誘引に憧れる」なんて声、希望を良く聞きます。
ですが、本当に大切なことは植物の面倒を見てあげる、水遣り、雑草取りは当然のこととして植物の生長をじっと待ってあげられることができるかどうかも庭造りに取り掛かる前の重要な確認点です。
こちらのお客様は広尾にあるカメラスタジオ。
「この壁を魅力的に、緑で装飾したい」との要望につる性の植物を這わせることになりました。
メンテナンスや日頃面倒を見ているスタッフの人数や技術、時間などを考慮した結果こちらに合うようにマークが考えた提案の結果、テイカカズラになりました。
植栽直後の様子 植栽後1年経過した様子
この時の植栽は秋でした。秋に植栽した植物は冬に入ると生長が一旦止まるので、冬の数ヵ月間は変化がありません。植栽直後は寂しい感じですが、春になり気温が上がってきた頃から少しずつ生長が始まり、1年後には少しの違いですが、順調に育ち始めているのがわかります。
以下の画像は植栽3年後の様子ですが、生長してボサボサしたボリュームあるテイカカズラは誘引前、どうやって手入れ(メンテナス)をしていいのかわからないお客様でした。
植栽後3年経過し、ボサボサした誘引前の様子 誘引(メンテナンス)後の様子
と言うことで、私たちのメンテナンス開始。
まずは仕上げたいと思う形をイメージして誘引し、飛び出している枝や葉をトリミングしていきます。
どんな植物でも生長の早い植物、遅い植物があります。
どれだけ、時間がかかってもじっくり子供の成長の様に待ってあげる事もガーデナーとオーナーにとって必要なことです。
特にお客様(オーナー)にとってはその生長度合が分からず、直ぐに結果を求めてしまう方がいらっしゃいます。庭造りには辛抱強さも大事だという事、納得するまでの庭の光景になるまでには十分な時間が必要だという事をガーデナーはしっかりと説明し、理解していただく事が大事だと思います。
実際、こちらのオーナーはご自分で手入れを行ったり、水遣りを行ってくださるため植物の生長をじっくり待ってくださいます。急がず、少しずつ自分たちの庭を造っていく。
ガーデニングにはそんなリラックス、のんびり時間も必要ですね。