今回はフウチソウの育て方と手入れ方法のご紹介です。
皆さんのご自宅にはグラス(草)類の中でも日本原産の「フウチソウ」という植物はありますか?
コンパクトで鉢植えにしても、地植えにしても育てやすく、細い葉が風にさらさらとなびく姿は大変美しく、草もの盆栽や山野草として古くから愛されてきました。
英国内の庭園や一般家庭のガーデン内でもこのフウチソウは良く見かけるグラス類です。
今回、こちらで、紹介する品種はフウチソウ 'オールゴールド'です。
フウチソウの別名で「ウラハグサ(裏葉草)」とも呼ばれる場合もありますが、葉の付け根あたりで表と裏が反転していて、表裏あべこべになっています。そんなところから「ウラハグサ」の別名が付けられたのでしょう。
春には新緑が綺麗な園芸品種'オールゴールド(黄金)' 秋冬のこんな色合いも趣きがありますね~
【学名:Hakonechloa macra 'All Gold'】
【英語流通名:Japanese forest grass、hakone grass】
【日本語流通名:日本名:フウチソウ 'オールゴールド(黄金)'(別名:オウゴンフウチソウ)】
せっかくの「5~7月頃の新芽(まだ開いていない筒状の葉っぱ)が出てくる時に新芽を引き抜くような感じで取り除くと、草丈を低く抑えることができ、葉もバランスよく密生し、美しい草姿を楽しむことができる」なんて指導しているサイトや参考書もあるようですが、私達が手入れを行う場合、晩秋の年に一度だけ下の画像の様にバッサリと刈り込んでしまえば、水遣り以外の事では、さほど手を掛ける事はありません。このバッサリ剪定作業を怠ると生育旺盛なため、草丈が伸びすぎてバランスが悪くなることはありますので、秋冬の作業は必須ですよ。
その後は通常通りに水遣りをし、地植え、鉢植えいずれでも栽培できます。
日射しが強いと葉色が悪くなったり葉焼けを起こすことがありますので、直射日光を避けて半日陰の場所で育てる方が望ましいでしょう。耐寒性、耐暑性ともに強い植物なので積雪の多い地、長野県白馬の「白馬コルチナイングリッシュガーデン」内でも順調に育っています。
土壌は砂質で水はけの良い土を好み、乾燥を嫌うので、夏場は特に水やりが必要になります。また、鉢植えの場合は更に地植えよりも水遣りを心がけましょう。