2013年6月アーカイブ

白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県)2013年6月 No.1

6月初旬に白馬コルチナ・イングリッシュガーデンの第2期植栽工事を行ってきました。
今回の植栽工事は去年6月に行った時と同じようなボリューム、もしかしたらそれ以上だったかもしれません。樹木、灌木類を中心に宿根草、山野草も植えてきました。

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コニファーガーデンにも追加です                       他部署から応援の西村さんと佐野さん

初日~3日間、晴天に恵まれ植栽するには少し気温が高いくらい。
植物もトラック満載で2台分+宅急便がやってくるほど。
マークの作製する植栽計画では大変数多くの種類が入っています。その植物を集めるのも一苦労・・・。代品が出ることも良くあります。ですが、マークは一つ、一つチェックし、自分の知っている植物を使用します。白馬のこの地で育っていく植物を選ぶためにマークの経験や知識量は近くでアシストする者として、大変勉強になります。


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ガーデンスタッフの平井さんと西田さん                総支配人、何を悩んでいるのかしら?

今回も初日からガーデンスタッフから応援隊、総支配人と皆さんで植栽しました。
場所的には岩や石ころが出現して、スコップが入らない、掘りにくい場所もありました。総支配人もスコップが入らなかったのでしょうか?ちょっと悩んでいる様子?

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新人の森山さんも参加です                      地元ボランティアのブルームスの皆さん

今年も地元からガーデニング大好きグループの「ブルームス」の皆さんにお手伝い頂きました。忙しい中、この日の為に時間をやりくりして参加して下さってありがとうございました!!

白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県)2013年5月 No.2

階段わきの芝はまだまだ茶色で緑芽が出ていませんが、ラベンダーは元気そうです。

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入口のラベンダー達                           ウォールドガーデン内のルピナスやその他の宿根草

宿根草の中でもルピナスは元気よく新芽、新葉が出てきていました。
寒い、涼しい気候が好きな植物の代表ですね。


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積雪でダメージを負ったリンゴの木          コニファーガーデン

ホテルグリーンプラザ白馬は奥白馬に位置し、豪雪地帯でも有名です。
そんな豪雪地帯に庭を造る計画が持ち上がった際、デザイナーのマークが知っている知識や経験からこの地に生息できるチャンスが高い植物達を選びました。自然な傾斜を利用しながら造成したこちらの庭では雪解け時には、最後の重たい雪が雪崩のように傾斜を伝い、落ちていきます。
そんな中、ダメージを受けた樹木類は昨年植えたリンゴの木やその他の樹木達はちょうど、降り積もった雪に引っ張られるような高さや場所に植えているものでした。
白馬のスタッフも今年の雪の量は過去最高で、重かったと口を揃えて言っていました。
雪囲いをしても予想できなかった自然の強さ、雪の量、重さは「白馬コルチナ・イングリッシュガーデン」の傾斜地にあるガーデンという地形・特徴をマークもガーデンスタッフも一緒に学び続けています。


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山の上にはまだ積雪があります

5月初めのゴールデンウィーク、ゲレンデ山頂にはまだまだ雪が積もっていました。
次回の白馬便りは6月の第2期植栽工事の模様をお伝えします。

白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県)2013年5月 No.1

あっという間に6月後半になりましたが、長い冬を乗り越えてきた「白馬コルチナイングリッシュガーデン」の報告です。

6月初めに、第2期植栽工事を終えた「白馬コルチナイングリッシュガーデン」ですが、5月のゴールデンウィークに冬のダメージ具合のチェックと回復作業を兼ねて、白馬入りした際の画像です。6月の植栽工事の時の画像をこの報告の後、直ぐに投稿する予定ですが、約1ヵ月後の庭の変わり具合、春を待っていた植物達の勢いがすごいんです!!


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雪解けのローズガーデンから                     少し高台のナチュラルガーデンから

雪解け後の芝生は少し茶色がかっているものの、緑を保っています。
こちらの白馬コルチナイングリッシュガーデンでは夏・冬でも緑の芝を採用しています。
雪解け直後のウッドランドエリアはまだまだ、寒々しい感じですね。

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ウッドランドエリア

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サマーメドウエリア                           やっとスイセンの球根が出てきましたよ

白馬の遅い春がやっとやってきた感じでしょうか?


昨年の球根植付け時の記事はこちら↓
[白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県)2012年11月 No.2]
[白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県)2012年11月 No.3]

グランドカバー

4月末に埼玉県所沢市のS邸にて。
駐車場脇の生垣の下に配置したグランドカバーが順調です。
幾つか、ご紹介します。

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【学術名: Convallaria majalis cv.】
【英語流通名:Lily of the valley】
【日本語流通名:ドイツスズラン、君影草(きみかげそう)、谷間の姫百合(たにまのひめゆり)】

耐寒性のある多年草で、観賞用の多くはヨーロッパ原産のドイツスズラン(C. m. var. majalis)。日本に野生するスズランと比べると大型で、花の香りが強く、スズランの花茎が葉より短いのに比べ、ドイツスズランは花茎が葉と同じ長さかそれ以上に伸びるようです。花色は白が普通ですが桃、紅などもあり、葉に斑(縞)の入った品種もあります。


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【学術名: Ajuga reptans spp.】
【英語流通名:Lily of the valley】
【日本語流通名:アジュガ レプタンス】
お次はアジュガです。手入れは花が終わった後の花茎を根元から切り詰めるといいでしょう。花後、株元から細長い茎が這うように伸びます(これはイチゴと同じように"ランナー"と呼びます)。
梅雨時期は茂りすぎて株が蒸れて病気になり枯れることがあるので、茂りすぎているようなら株の高さを半分くらいに切って風通しを良くするか、株分けを行うといいでしょう。


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【学術名: Vinca minor 'Alba'】
【英語流通名:Periwinkle】
【日本語流通名:ヒメツルニチニチソウ・ビンカミノール】
このヒメツルニチニチソウはツルニチニチソウ(Vinca major)よりも寒さに強く、涼しい所を好み、やや暑さを嫌います。種類は紫色を咲かせる種類が一般的ですが、白、ピンク色もあります。


植えるお庭や鉢、土壌などの条件(方角、日当たり、その他に植わっている周囲の植物など)にもよりますが、埼玉県所沢市のS様のお宅では上記にご紹介したグランドカバーが元気よく育っています。
ガーデニング初心者のS様ですが、私達が伺う度に一緒になってガーデニングを行うことで、知識を増やして、ご自分でも水遣り、生長を楽しまれているご様子です。
私達もS邸に伺うことが、再会とアドバイスを差し上げることのできる貴重な機会となっており、メンテナンスの日を楽しみにしています。
いつもありがとうございます。

過去記事
[植栽工事 埼玉県所沢市S様邸 (Planting in Tokorozawa)]
[埼玉県所沢市のお客様から]

外構・植栽工事 埼玉県秩父 No.2

4月末の植栽工事の数日後、再度Y邸に伺った際は眩しいくらいの晴天で、朝早い時間帯にもかかわらずY様も快く対応して下さいました。(ありがとうございます!!)
少しメンテナンス+その他の追加植物を植えましたが、元気な植物、ちょっと生育の良くない植物に関して水やり具合のアドバイスをさせていただきました。


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バラ用のガゼボはY様の第一希望       バラのためにアーチは庭のどこかにご希望でした

これからの時期、水遣りが必須です。
天気いい日が続くゴールデンウィークの時期から梅雨に入って、少し涼しいことがあっても昼間の晴天・乾燥で土壌がカラカラになっていることがあります。皆さんのご自宅のお庭も、地植えであっても水遣りは様子をみてあげて下さいね。
どんなふうにお庭が育っていくのでしょう。

バラだけではなく、その他の宿根草、ハーブ、灌木も種類多くマークの植栽計画には入っています。一年を通じて、バラがない季節でも楽しめるように・・・。
これからがY邸の庭造りの始まりです!!

イギリスの最新ガーデン・ニュース:スクール・ガーデニング

イギリスでは、英国王立の機関が「学校教育の一環としてのガーデニング」を勧めています。 地方ごとにアドバイザーがいて、先生へのサポートも行っています。この写真は、その王立機関(RHS=Royal Horticultural Society)主催のフラワーショーの1コマ。


イギリスの子供達が造ったガーデン(^^)!
イギリスの子供達が各国をイメージして作った庭をご覧下さい。
子供らしい自由な発想に溢れています♪

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メキシコをイメージしたガーデン                     オーストラリアをイメージしたガーデン  

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日本をイメージしたガーデン                       デザイナーにサインをおねだり

ショーで庭を造り上げた子供達が、有名なガーデンデザイナーにサインをお願いしています。将来の有望なガーデナー、デザイナー達でしょうか?

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ショー開催中のSchool gardensの看板    英国のヤング・ガーデナー(撮影当時3歳)       

そして、今、RHSでは「英国一のヤング・ガーデナー」を選ぶコンテストを開催中です!5歳~16歳までの応募者から第1次審査を通過した子供達は、 ビデオカメラを渡され、自分が「きちんとしたガーデナー」であるかを話すビデオを制作します。

去年の優勝者は10歳の男の子。 毎日庭仕事をしていて、時々近所のお年寄りの庭の手入れもしているとか。 好きな植物はトマト、小さくて色も素晴らしく、味も美味しいから、だそうです(^^) (イギリスの"Gardening"は観賞用の花・植物に限りません)
今年はどんな子が優勝するのか、楽しみです!

写真の男の子は3歳の頃から立派なガーデナーの基本、植物にお水をあげるってことを楽しんでいる様子です。
こんな画像からも英国国民のガーデン、花・植物について楽しみながら学ぶスクール・ガーデニング、プロ・アマ・子供・大人に関係なく、植物を心から愛するガーデナーが増えそうです。
日本でもこのスクール・ガーデニング、是非取り入れてほしいですね♪

外構・植栽工事 埼玉県秩父 No.1

ガーデナーの一番忙しい時期、植栽工事等でブログ、Facebookの更新が滞っていました。楽しみにして下さっている皆さま、スミマセンでした!!
溜まっている記事をこれから追いかけていきます!!おつきあいくださいませ。

さて、こちらは埼玉県秩父市のY邸。オーナーY様は最近、バラに夢中です。
お宅を新築で建て直す際に外構のデザインから承り、フェンス、ペイビング、植栽スペース、バラを絡ませるガゼボ、アーチなどマークとY様で話し合いながら、デザインを納得していただき進めてきたプロジェクトでした。
そんな中、フェンスは英国製で、工事やその他の構造物も同時に進めてくれたのが朱とんぼプランニングさん。
輸入資材の取扱いについてはマークの意見や意向を重視してくれます。


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植栽用の植物                             土壌改良用にタクト(株)の「元肥」を使用

以前駐車場だったこの場所は土壌がパンパンに踏み固められ、砕石・砂利が積まれていました。
砕石を取り除いて、土を足したとしても上質な土ではなかったため、少しずつ土を改良していくことになりました。そんな土壌改良時はベースとなる「大地肥」が大活躍です。


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バラ ポートサンライト                           ご自宅の壁と同じ色合いで造ったraised bed(一段上がった花壇) 

淡いアプリコットカラーが優しい印象を庭に与えるバラ ポートサンライトは花期が長くお勧めです。数十鉢持っていらしたバラの苗を地植えにしてあげる事で、バラ苗達もハッピーになることでしょう。
一段上がった花壇は高低差を出しながら、もう一つの空間(外にある部屋)を楽しんでいただけるような植栽計画にしています。

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100年ものの梅の木

新築で建て直しても昔からこの土地を守り続けてくれる梅の木を残すことにして、デザインを組み込みました。少し弱っているものの、オーナーY様の想いが詰まっている古木です。
その他のエリアについてはNo.2へ続きます。

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)


英国の専門カレッジでデザイン・園芸を学び、チェルシーフラワーショー金メダル獲得メンバー等を経験。2008年入社、英国で得た知識や感動を伝えたくてブログを書く日々。好きな庭仕事は雑草取り。

ガーデンデザイン・ランドスケープデザインの提案・設計・施工・維持管理、ガーデングッズ/ファニチャーの輸入販売等を全国各地でご提供しています。

書籍:小さなスペースをいかす美しい庭づくり

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