2012年9月アーカイブ

ヒドコート マナー ガーデン(Hidcote Manor Garden) No.2

今夜の東京は台風17号の影響で、物凄い風と激しい雨が降ったり、小降りになったり。
観測史上最大の風速とのこと。去年の様に街路樹の大木が倒れて、これ以上被害が拡大しませんように・・・。皆さんのご自宅やお庭に被害が出ませんように・・・。祈るばかりです。

さて、今日ご紹介する「ヒドコートNo.2」はメドゥについて。
今年のバラとガーデニングショウのシンボルガーデン「キャス・キッドソン~秘密の庭」を担当して*1)メドゥを創りましたが、そのメドゥを創るのはちょっとした苦労がありました。。。何とかキャスさんのコッツウォルズのお庭にあるようなメドゥを演出しようと植物収集を始めた頃、使用したい植物の調達が難しく、植物の咲く時期も違う、入手できるはずの植物も気候のせいで思ったようにボリュームが無かったり・・・。


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シンボルガーデン「キャス・キッドソン~秘密の庭」の入口のメドゥ


そんな時はアイデアの転換をして、できる範囲で行う。この時はレースフラワーやアグロステンマ、グラス系、ピンクのあざみ、コーンフラワーなどの組み合わせでのメドゥエリアでした。

イギリス・ヒドコートで見たワイルドフラワーはこの時期、きれいに咲き揃って、風になびく姿がほんわかしています。ポツポツと赤いポピーがインパクトになっています。

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ワイルドフラワーのメドゥ                        青のコーンフラワー

ガーデニングショウでのメドゥも雰囲気がありましたが、こちらのメドゥは白が基調で高さが揃っています。青のコーンフラワー、アグロステンマ、デイジー、イネ科のグラス、赤いポピーが配合されています。
メドゥガーデンは手入れがいらないという事ではなく、どんな植物のメドゥを創りたいのか、春用?夏用?どんなタイプの種を蒔きたいのか?オーバーシード(over seed=追加での種蒔き)で管理をし、植栽したての時は雑草取りなどを行いながら創っていきます。

弊社デザインの白馬コルチナイングリッシュガーデンに「サマーメドゥガーデン」があります。そのメドゥガーデンについてはまたの機会にご紹介しましょう。


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アグロステンマ                             デイジー

シングル(一重)のデイジーがワイルドっぽい!!

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赤いポピー                                ワイルドフラワーのメドウゥから青空を臨む


この赤いポピー、今年の春、日本国内での入手が極めて難しくて、数も間に合いませんでした。残念ではありましたが、マークが創り上げたメドゥは高低差があり黄金色のグラスと草むらに隠れているニワトリなどストーリー性がありました。
は~、こんな光景。。。「田舎にいるな~」と思わず両手を広げて空気を思いっきり吸いたくなるような青空と景色です。

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イギリスの田舎で見かける自然を残した手法のメドゥ


樹木や草花を自然帯で残し、その自然や動物を愛するイギリス人を象徴するかのようなメドゥの光景。派手すぎず、優しい色合いと自然をリスペクトした景色。。。
何となく、ほんわかしませんか?

*1)メドゥ・・・英語のスペルはmeadow(=牧草地、草地etc)と訳されていますが、英国では牛や馬、羊を放牧している牧草地帯のことで、一般家庭でメドゥガーデンを創る場合、重要視している芝生とは一味違う形で管理しています。これも、自然と共有した庭のあり方を追及しているイギリス人の庭へのリスペクト(respect)の形とセンスのあり方でしょうか?

ヒドコート マナー ガーデン(Hidcote Manor Garden) No.1

今年の7月はイングランド南西部を中心にガーデンツアーを行いました。
ヒドコートはナショナルトラストの施設(お庭)になっています。

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ナショナルトラストの「ヒドコート」         年代を感じるpine tree(松の木)

年代を重ねた庭はそこに植わっている植物や歴史が物語っています。
松の木1本にしてもこの形、大きさ、雄大さ・・・。


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フォーマルガーデン                           ゲラニウムのピンクが印象的

イングリッシュガーデンの特徴でもありますが、フォーマルガーデンとして作庭されていたであろうデザインであっても、ボックスウッドのヘッジ(生垣)の中に他の植物を植えてボックスウッドの緑とその他の色のバランスを楽しんだり、数年後には別の植物に植え替え、変更を楽しんでいます。
今年はFuchsia(英語読み:フューシア=日本語流通名:フクシア)が植えられていました。


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Euphorbia(ユーフォルビア)                         Lonicera(ロニセラ)

【学名:Euphorbia griffithii 】
【英語流通名:Spurge】
【日本語流通名:ユーフォルビア(別名:トウダイグサ)】

今年のイギリスはオリンピック前の時期、少し肌寒くバラはまだ咲いていませんでした。
その都度庭を訪れる度に、違った庭の一面を楽しむことができます。
イギリスに住んでいたとしても、その庭で毎日働いたり、見ていなければ一年を通しての経過変移は臨めないでしょう。ですが、その都度庭の良さやガーデナーのセンス、アイデアに感動します。

イギリス イングランド・ヨーク (England, York)

ここヨークは以前から行ってみたかったイングラドの中でも古い歴史ある街。

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ヨーク・ミンスター(ヨ-ク大聖堂)外観       ヨーク・ミンスター(ヨ-ク大聖堂)内観       天井とステンドグラス  


2000年の長きにわたり、ローマ、サクソン、デーン、ノルマンと多くの民族争いと交流があった場所で、イギリス最大のゴシックク聖堂であるヨーク・ミンスターは必見です。


古い木造住宅が今でも状態よく保存され、人々が住んでいたり、ショップとして使われていたり雰囲気があって街の中心(センター)も活気がありお店も多く、歩いてるだけでも楽しい街並です。

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Little Shambles(リトル シャンボルズ)のストリート       チューダ建築の建物が残る

ヨークにはLittle Shambles(リトル シャンボルズ)というストリートがあります。特に画像のLittle Shambles(リトルシャンボルズ)というストリートは今にも倒れ落ちそうな建築物に囲まれた馬車道が今でも残る貴重な街並みです。
shamblesとはa shambleの複数形で、ポジティブな意味での名詞で「めちゃくちゃ」「複雑」とか「混在している」という意味です。
良く、語学英語を勉強する時ポジティブとかネガティブとか言いますが、この話は別の機会に説明するとして、いい意味での「めちゃくちゃ」と言う意味です。

14世紀のティンバータイプ(木製フレーム)の建物が今でも残り、1872年頃には25軒の肉屋が連なるストリートでした。歴史の変化と共に今では1件もその肉屋は残っていませんが、当時の建物、面影は残っています。
その名の通り、馬車が通っていた頃の馬車の車輪幅に合わせた縁石が今でも残り、昔、昔、人々は馬車の上から物を買ったり、話しかけたりしていたのか、隣通しや店並みが混在しています。

ヨークを訪れた際には是非訪れてみて下さいね。

イギリス イングランド・リンカン (England, Lincoln)

リンカンと言う街はイギリス・ヨークの東南にあります。
ちょっと大雑把に言うと、ケンブリッジの上、ヨークの下って感じでしょうか?
リンカンシャー(Lincolnshire) はイングランド東部にあるカウンティで、そのカウンシル所在地はリンカンです。

アメリカの色んな州にもリンカンという地名があり、かの第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーン(英: Abraham Lincoln)のリンカーンと同じスペルですが、発音ではリンカーンとのばしたり、のばさなかったりとあるようです。


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リンカン州は英国地図で言うとここです↑
(画像はインターネットより引用)


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赤レンガが多い街並みから大聖堂を臨む               近くから見た大聖堂は圧巻です

ここにあるLincoln Cathedral(リンカン大聖堂)は映画「ダ・ヴィンチ・コード」の撮影で使われた有名な建物です。ヨークにある大聖堂の方が規模も名声も大きいのですが、私はこちらの大聖堂の方がお気に入りです。
お勧めですよ!!

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街中心のセンターを抜けて、長く続く坂を息をきらして上り終えると、大聖堂が待ち構えています。
私の横を数人の若者が全速力で駆け上ったり、駆け下りたりしていて、この坂はちょっとした競争場所になっていて、名所でもあるようです。ただ、駆け上るにはいつでも停まれますが、駆け下りるのは急に止まれない。止まるにはかなり難しいし、超危険。


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大聖堂の中の聖歌隊やミサが行われるこの場所は貴重な木炭を使用していて、他の大聖堂の神聖な場所とは少し違った雰囲気があります。ステンドグラスもため息が出る綺麗さです。。。

ヘスターコム No.2 (Hestercombe)

建築家Edwin Lutyens(エドウィン・ラッチェン)氏はロンドンで生まれSurrey(サリー)州のThursley(サーズリー)と言う町で育ちました。
1885年~1887年までロンドンのSouth Kensington School of Artで建築を学び、"the greatest British architect(最も素晴らしい英国人建築家)"と称賛を浴びている一人でもあります。彼のデザインは現在ではインドのデリ(現在ではニューデリーになっています)の政府建物として使用されています。
そんな彼が手がけたこちらのヘスターコムは建物だけでなく、庭の中でデザインした石組みや構造物にもセンスがありました。


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石組みが得意だった建築家ラッチェン氏のデザインした階段       orangery(オランジェリー)


オランジェリーは英語でorangeryと書きますが、書いて字の如く果物のorange(オレンジ)に由来します。ヨーロッパの中でも寒い地方として知られるイギリスでは当時からオレンジは育ちませんでした。(今現在でも、地球の温暖化とは言え、イギリスの気候で屋外ではオレンジは育ちません。もしかしたら、コーンウォールのような南西部では可能かもしれませんが、気温、太陽光が足りず良質なものは採れないようです。オレンジは特にヨーロッパ南のスペイン産が有名ですね)
そのため、当時極少数のお金持ちだけが珍しい植物であるレモンやオレンジをこの建物、オランジェリー内で鉢植えで育てていました。
日当たりが良く、オレンジやレモンを育てるだけのための部屋。。。
なんて、贅沢なんでしょう!!


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シルバーリーフとテラコッタポット                   珍しいブッドレアの黄色品種           

【学名】Buddleja globosa
【英語流通名】Butterfly Bush
【日本語流通名】ブッドリア

ブッドリアの紫や白でスッーと尖った花房Buddleja davidiiは見かけますが、これはボンボンタイプ。
英国内では今までに見かけたことはありますが、日本ではまだ見かけたことがありません。どなたか日本国内で見かけたことはありますか?

イタリア製であろうテラコッタ鉢の周囲にはシルバーリーフのラムズイヤーが豊富に使われています。シルバーガーデンを作る時の良い参考になる景色ですね。


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建物に這うツタ                             自然が残る滝


庭が広大な場合、手を掛けるところと手を掛けなくても自然帯として残せる場所と分ける必要があると思います。手を掛けるところは当然、人員と時間が必要で、手を掛けない場所は全く手入れが必要でないという事ではなく、通常のメンテナンスの何分の一かにとどめるという事です。手入れをしなくてもいいという訳ではありません。

イギリスでデザインについて学ぶ時、ハード(hard)系(=建物(構造物)系)とソフト(soft)系(=植物や柔らかい素材系)について学びますが、日本で造園・ガーデンデザインについて取り掛かる際に特に感じることの一つが、未だ建築家は建築だけのことを考え、造園家は造園だけのことを考え、皆が一つのゴールに向かっていないという事です。

マークが数多くのプロジェクトに取り組んできて、口癖のように言うことは皆が一つのプロジェクトに対してチームとなり、ゴールに向かって取り掛かると言う事です。


「良いものを創る」


ただ、その想いだけ。
それが、建築家Edwin Lutyens(エドウィン・ラッチェン)氏とガーデンデザイナーGertrude Jekyll(ガートルード・ジーキル)氏が造り上げた英国史上歴史に残るヘスターコムの様に建築と庭の一体化したものだったのでしょう。
マークもスタッフも同じく「良いものを創りたい」そんな想いで、毎日プロジェクトに取り組んでいます。

建築家は庭の事も考えた建築設計、造園家は建物との調和を考えた庭園設計をチームとなって、景観(ランドスケープ)を総合的に見つめて、進めていけるといいですね。

ヘスターコム No.1 (Hestercombe)

今日の東京はあいにくの雨が一日中降り続いているようです。
数日前までは暑くて、暑くて、休日は何にもやる気にならなかったのですが、これだけ気温も下がり雨が降っていると出歩きたくもないし、お庭にも出れないし、家の中で撮りためた写真の整理や記事を書くことにします。

と言うことで、溜まりに溜まっている英国話題。今年6月末~7月にかけて行った英国プライベート・ガーデンツアーの一部をご紹介。

ここヘスターコムは20ha(ヘクタール)以上の敷地に3王朝世代(エドワード王朝、ヴィクトリア王朝、ジョージ王朝)に亘って時代の融合がなされた大変魅力的な庭です。
英国のガーデンの歴史上10の指に入る重要な庭と言われています。


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へスターコムの看板               ここでも建物に寄り添って植えられたマグノリア


エドワード王朝時代のフォーマルガーデンは建築家Edwin Lutyens(エドウィン・ラッチェン)氏によってデザインされ、ガーデンデザイナーであったGertrude Jekyll(ガートルード・ジーキル)氏によって植栽されました。

現在はサマーセット州の消防署本部として使われているヘスターコムハウスですが、もとはPotman(ポートマン)卿の邸宅でした。
第二次世界大戦中でアメリカ軍に接収され、庭は見る影もなくなってしまいましたが、米軍撤退後は王室の所有となり、郡役所が消防署本部として借り受けていました。

最も、功績があったのは当時の署長で、文化遺産に造詣が深かった彼は州の顧問建築家に相談し、自治体関連各局の承認を得て、1973年から公式に復元に取り掛かりました。
更に素晴らしかったことは、修復に必要な珍しい植物をイギリス各地の園芸愛好家が寄付していることです。
イギリスの古い物を大事にする文化が多くの人の力で甦りました。


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フォーマルな一年草植栽(宿根草もありますが・・・)        エドワード王朝時代のフォーマル*1)サンクンガーデン


フォーマルガーデン内は濃いブルーのデルフィニウムが配され、ポイントになっています。
ヘスターコムは英国の庭園文化・歴史上有名なGertrude Jekyll(ガートルード・ジーキル)氏のデザインと言うことで、できるだけジーキルさんの植栽イメージを崩さないようにしているため、植物のリストは多少変わっても色の配置やコンビネーションはいつの時期に訪問しても似たような感じになっています。


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優しい色合いのサントリーナやラベンダー                 一直線に伸びるストリームと植物達

50歳近くになって、視力の衰えたジーキルさんにとってサントリーナやラベンダー、ラムズイヤーなどのシルバーリーフと黄色、紫の花の色合いは彼女を優しく包み込み、たとえ彼女の目が見えなくなっていたとしても香りや手触り、植物の形状は彼女にとって癒しの一つだった事でしょう。


*1)Sunken Garden・・・サンクンとはsinkという動詞(沈む、落ち込む、沈下する)の過去分詞でsink-sank-sunkenで表され、沈んだ庭=沈床式庭園と日本では訳されています。
階段を数段下りて、土地のレベルが故意的に下がった場所にある庭と言う意味です。

白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県)2012年9月 No.2

一度、夏前に咲いたジキタリスの種を蒔いたら、ものすごい数が発芽しました。
でも、これらの中の数%くらいしか生き残らないかもしれませんが、この種達、ガーデナーの西田さん泣かせだったのです。発芽した当初、雑草なのかジキタリスなのか見分けが難しく、一瞬迷った西田さんでしたが、今では静かに見守っています。

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ローズガーデン内のジキタリスの種                 ウォールドガーデンのつるバラ

当ホテルの総支配人も一緒になって、6月の植栽工事に参加してくださいました。
総支配人が率先してハチマキ姿にスコップを持ち、穴を掘って、地植えにしてくれたバラも元気に花を咲かせ、新芽も出てきました。とっても勢いがいいですよ!!

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コニファーガーデン                            フロックス

【学名:Phlox subulata 'Marjorie'】
【英語流通名:Moss Phlox】
【日本語流通名:フロックス スブラータ 'マージョリエ'(別名:芝桜)】

フロックスもコニファーガーデン内にあります。
スブラータ系は日本では芝桜の名前で親しまれています。訪れた方も探してみて下さい。まだ、植物の株が小さいので、見つけた時の喜びは「はっ!こんなところに!!」って感じですよ。ロックガーデンは歩いてくる方向によって、大きな岩に隠れた植物や花たちがチラっと顔を覗かせます。よ~く、観察してみて下さいね!!
是非探してみて下さい。

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テンプル(神殿)から庭とホテルを臨む     サンダイヤルから庭の奥を臨む         バラ 'ムンステッドウッド'


白馬のお庭が更に良くなってきましたよ~!!

白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県)2012年9月 No.1

マークが訪れた9月、白馬コルチナイングリッシュガーデンでは一般公開されていないウッドランドエリアの着手を始めました。


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雑草取りに励むスタッフ                        雑草取り後

現時点では、咲いている雑草の花は取り除かずにそのままにし、来年、植栽する時に再度決めればいいことなので、今はまとまって咲いている雑草でも可愛らしい花や面白い実などを付けていた植物は残しています。

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手を付ける前の状態                          環境開発PJチームの皆さん

来年の植栽に向けて、マークの指揮の下雑草取り、残す植物と伐採・撤去していく植物と選別していきます。できるだけ、自然を残す方法を選択しているマークと環境開発プロジェクトチームの皆さんですが、自然を残すエリアのウッドランドエリアであっても人間のコントロールや手入れは必ず必要です。
ナチュラルに魅せるガーデンと雑草や実生植物が発芽して、ボサボサ、ボーボーのナチュラルさとは意味が違います。

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パンパスグラスを植え込みするマークと畠山氏 

一般公開していないオータムガーデン、ナチュラルガーデンのエリアはこれから造成工事もありますが、植栽エリアははっきりしているので、プレ・オープンパーティの装飾で使用したパンパスグラスをこの日植えることに決定。
㈱タクトのバイオゴールド「大地肥」(今秋発売予定)を植付けの時に使用しました。

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秋っぽい雰囲気です

今年の冬を乗り越えて、来年の春に顔を見せてくれるかな~?
毎回、白馬に行く度に生長している植物や庭全体が変化していく様に楽しみがあります。口コミで広がり、お近くにお住いの方々も度々訪れて下さっているようです。
ありがとうございます。

              

魅力的な植物達 宿根草ギボウシ (Hosta)

白馬コルチナイングリッシュガーデンの記事では掲載できないほどの植物が植わっていて、この時期から各植物達自身、魅力的な特徴を発揮しています。
今日ご紹介するのはホスタ(ギボウシ)です。

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【学名:Hosta 'Royal Standard'】
【英語流通名:Hosta】
【日本語流通名:ホスタ 'ロイヤルスタンダード'(別名:ギボウシ)】
このホスタ(ギボウシ)はとっても繊細な白い花を咲かせ、爽やかな優しい香りが特徴です。

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ガーデンデザイナーのマーク・チャップマンは、このホスタの細かな情報も一つ一つ頭に入っていて、訪れた皆さんにその特徴を味わってもらう事を設計した時から計画していました。
白馬コルチナイングリシュガーデンのウォールドガーデン内に植えた「ホスタ 'ロイヤルスタンダード'」ですが、これをもし、皆さんが入っていけないロックガーデンエリアに植えていたら、この香りは感じていただけませんでした。
皆さんが少しかがんで香りを嗅いでもらえる場所に植える必要があったのです。

植物を配置する時、その植物が持っている特徴を活かしてあげることを優先して考えると、デザインの面白さ、奥深さがありますよ!!
是非、このホスタを観察しに、白馬コルチナ・イングリッシュガーデンのウォールドガーデン(壁で囲まれたという意味です)を覗いてみて下さいね!!

ミリオンダラー・カルテット (Million Dollar Quartet)

渋谷ヒカリエ11階にある東急シアターオーブでは9/5 ~9/17オープニング第2弾で、「ミリオンダラー・カルテット」が上演されていました。50's(fifties) 、60's(sixties)がお好きな方にはたまらない題目です。

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ストーリー
アメリカ・メンフィスのサン・レコードのオーナーで、20世紀の音楽史に名を残す数々のスターを見出したサム・フィリップス(Sam Phillips)氏は1956年12月4日、音楽業界で様々なトラブルも抱えていました。そんな彼がある計画を胸に4人のスターを集めます。
それが、エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)、カール・パーキンス(Carl Perkins)、ジェリー・リー・ルイス(Jerry Lee Lewis)でした。
そんな4人各々が人生の岐路に立ち、最初で最後の奇跡の一夜となるセッションが実現した、それがこの「ミリオンダラー・カルテット」のミュージカルです。

ロンドン、ニューヨークでも上演された時、既にショーの途中から観客は席を立ち、踊りだし、キャスト達と一緒になって楽しんでいたそうです。いかにも陽気な外国っぽいですね!!
日本での上演では日本人観客の方以外にも外国の方の姿がチラホラと・・・。
始めは少し遠慮がちでしたが、キャストからの誘いに皆さん一緒になって、立ち上がり、手拍子で、ちょっと年配のお客さんも立ち上がって、盛り上がりました。
キャストの歌もパフォーマンスも素晴らしいレベルの高さで、50's(fifties) 、60's(sixties)の音楽に詳しくない私でも知っている曲が登場し、自然に身体がリズムをとっていました。
S席(1階前列)での観賞はお値段は高いかもしれませんが、興奮とキャスト達との一体感を味わえる最高の場所です。
お勧めですよ!!

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シアターオーブ内にはバーもあります                渋谷から東京を一望できるロケーション

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軽食もありますよ

開演前には軽食やビール、ワインをはじめとするアルコール類やソフトドリンクもありますし、休憩時間を挟む場合は休憩時のメニューに変わります。

秋の景色 (Autumn Scenery)

長野県白馬では既に秋が始まっていました。
白馬では最近、朝晩、気温が下がり朝露がおちたり、秋を感じる気配が至る所にあります。その一つが・・・

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黄金色に変化してきた稲

東京では見かけない稲作ですが、ちょっと離れるとこんな光景が一面に広がります。
特に長野県白馬では8月を過ぎれば、避暑地らしく日中は25℃前後、朝晩は14℃、15℃になる日があります。

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そばの花畑                               そばの花

長野と言えば「蕎麦」が有名ですが、蕎麦の花畑もこの時期一面に広がります。
蕎麦の花が白くて可憐で、繊細なのをご存知ですか?
東京で人ごみや建物でスペースがない狭い空間、自然に触れる機会が少ない生活をしているとこんな光景が、「ふっ~」と自分のストレスを和らげてくれます。
作庭中の庭だけでなく、自然を感じる秋の景色にワクワク、感動を覚えます。

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長野オリンピックのスキージャンプ台

1998年に開催された長野オリンピックで、ここ白馬ではノルディックスキージャンプ、ノルディック複合が行われました。夏にはサマージャンプの国際大会も開催されています。そのジャンプ台をバックにパラグライダーで空中散歩も行われていました。
晴れた白馬では絵になる秋の景色の一つでもありましたよ!!

追肥してみましょう!!

マークは何やってると思いますか?
この暑さで、植物も人間も融けちゃいそうな東京ど真ん中の住宅で、以前ご紹介した緑のカーテンが元気良く育っている場所です。[過去記事]
個人邸のお宅ですが、ちょっと水遣りを怠ったり、忘れちゃったりして庭全体、植物達もくたびれていました。

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マーク、何やってるの~?

実は、追肥をしてあげようと思って、固形肥料を株元に埋めていっているところでした。
*1)追肥(*2)英語ではfertiliserと言います)は用途に応じてあげると良いのですが、マークが今の時期にあげているのは夏を緑で彩ってくれたお礼かな?


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株元に埋めていくといいですよ           寄せ植えの鉢にも忘れずに

マークに聞くと、葉が付いているうちはいつでもあげていいそうです。(落葉の樹木やシュラブ、バラなどの他の植物に関してはまた別の機会にご紹介しますが・・・)
今回、使用したのはバイオゴールドの追肥天然有機肥料の「オリジナル」という肥料です。原材料は:海藻・魚粉・穀物・油粕・多数の天然成分だというから、安心簡単に置いていくだけ。
しっかり土の中に押し込んでも良し、置くだけでも大丈夫。
これをあげて、水をちゃんとあげれば固形肥料が解け始めて、植物の根はしっかりこの栄養を吸収し始めるはず。
皆さんの植物達は大丈夫ですか?


*1)追肥・・・植物の生育に応じて必要な養分を追加で与えることを追肥といいます。
追肥の種類には、速効性のある液体肥料や化成肥料があり、これらはすぐに効果を期待します。
春先良い芽を出させるために与える「芽出し肥」、花を咲かせたり、実を収穫した後、弱った植物の体力を回復させるために与える[お礼肥]、鉢土の上に置く「置肥」などがあります(置肥には2~3ヵ月程度効果の持続する緩効性肥料が適しています)

*2)fertiliser・・・名詞:肥料、化学肥料、施肥という意味です。イギリス英語ではスペルはfertiliserですが、アメリカ英語ではfertilizer

害虫:チャドクガ

今年7月にリニューアル完了したお庭にメンテナンスで伺いました。
その際に既存樹木で、もともとこのお庭に植わってあったヒメシャラを残してリニューアルを行いましたが、そのヒメシャラにチャドクガ(茶毒蛾)を発見。
ウジャウジャいて、気持ち悪~い。

チャドクガはチョウ目ドクガ科の昆虫で、本州より南の日本各地に分布し、年2回発生し、卵は越冬します。日本では代表的な毒蛾で、園芸植物に被害をおよぼし、「刺されて」被害にあう人が後を絶たないことも報告されています。

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無数のチャドクガ                            チャドクガの糞

【学名:Euproctis pseudoconspersa】
【英語流通名:tea tussock moth】
【日本語流通名:チャドクガ】

メンテナンスをしているとペイビング(踏み石)部分に黒いブツブツした何かが落ちていて、「アレッ??」と思い、上を見上げるとヒメシャラの葉が穴だらけ。。。
「何これ~???」と思ったら、チャドクガ達が葉っぱに沢山連なっていました。
そう、その黒いブツブツはチャドクガ達の糞だったのです。

ヒメシャラはツバキ科なので、チャドクガ(茶毒蛾)が発生することがあります。 チャノキ、ツバキ、サザンカなどツバキ科の葉を好み食害します。頭がオレンジ色をした毛虫が葉の裏に密集していたらチャドクガと考えて、まず間違いないでしょう。

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消毒するマーク                        被害にあったヒメシャラ

チャドクガの発生を防ぐには風通しを良くする、天敵であるシジュウカラのような野鳥を庭に呼び込むと害虫の発生をある程度防ぐことができます。
ですが、ここ都会の真ん中では近隣の住宅と密集していたりして、風通しを良くしたりすることも難しい地形や事情があります。
こんな時は苦渋の決断で、消毒するしかありません。

幼虫(いわゆるケムシ)は4月から10月にかけて年2回発生し、淡黄褐色で成長すると25mm程度に達します。
皆さんのお庭には害虫は発生していませんか?
朝晩の気温が下がり始め、害虫たちにとっても過ごしやすくなってきたら、活動が活発になります。この時期に庭木、草花には気を付けて目を掛けてあげて下さい。
被害が深刻にならないうちに手を打つ!!ことが大事ですよ。

白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県) プレオープン・パーティ No.2

先日ご紹介したデザートの次はお料理です。

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スコッチサーモンの瞬間燻製タルタル キャビアと共に       コルチナファームベジタブルスティック

ホテル自家菜園「コルチナ・ファーム」で採れた新鮮ベジタブルのスティックはみずみずしくて、野菜の味が一噛み一噛み味わえる一品でした。スタッフの皆さんが育てた野菜がここでも一役かっていました。過去記事はこちら→[ホテルブログ過去記事]


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目の前でローストビーフを切り分けてくれます           生ハム、サラミ、ハモンは青堀シェフがサーブ担当

ハモンはスペイン産、その他のハムや生ハム、サラミはイタリア産。
さすが、青堀シェフ。スペイン産のハモンを薄く均等に切り分けてサーブしてくれます。
パーティ会場の料理を用意している時も若手シェフ達は少しの時間を見つけてはカメラを手にしたり、食い入るように青堀シェフの技術を学ぼうと必死な様子でした。
うう~ん、、、さすが若手のあこがれ青堀シェフですね!!

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彩り、見た目、味、量で楽しませていただけます          ガーデン専属チームのご紹介

ガーデン専属チームの環境開発プロジェクトの方々もちょっと緊張気味だったでしょうか?これから、益々庭への期待が集まります。
デザイナーのマーク・チャップマン(Mark L Chapman)本人もマークスガーデンアートのスタッフもこの庭に関わってきた皆が、一緒に「白馬コルチナイングリッシュガーデン」が素晴らしいお庭になるように手入れをしていきます。
生長途中の庭がどんなに楽しいものか、皆さんも白馬へお出かけの際は是非ご覧下さい。宿泊されているお客様は朝一番の静かなお庭を独り占めできる可能性高いですよ。
この時期、ひんやりした早朝は写真もきれいに撮れますし、何と言っても空気が透き通っていて、素晴らしい景色と花たちが皆さまをお出迎えしてくれることでしょう!!     

早漬一番味のお漬物

今年の早秋マイブームはこれ!!
「早漬一番味」
この「うめしそ風味」最高のおダシで、お漬物の浅漬けには最高の力を発揮してくれます。

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きゅうりとトマトの早漬一番味                   

この季節、外で庭仕事をすると汗をダラダラとかいて「あ~、疲れた・・・」と思う時、自然に身体が塩分を欲しているのですが、きゅうりの爽やかさが火照った身体を「スッ~」と冷ましてくれるようで、同時にうめしそ味のダシが効いて、やみつきになってしまいます。
今回はキュウリ、トマトのご紹介でしたが、ミョウガなどを浅漬けにしても美味しいですよ。
あとは、ドレッシングにしても良し!!

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知り合いからいただいたお土産が、こんなにも私の中でヒットするとは!!
このボトルがなくなった時には問い合わせいてみますが、お取り寄せできるかな~?

魅力的な植物達 つる性植物ハツユキカズラ (Trachelospermum)

東京近郊では最近良く見かけるハツユキカズラの名前で親しまれている、つる性植物です。
今日は東京都港区の個人邸へ・・・。
寄せ植えに配したハツユキカズラは白い斑入りアイビーとよく合う気がします。元気でしたよ~。

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【学名:Trachelospermum asiaticum 'Hatuyukikazura' 】
【英国流通名:無し】
【日本流通名:ハツユキカズラ、フイリテイカカズラ】

新芽はピンクがかった美しい斑入りで、この斑入りをを楽しむのに欠かせない条件がよく日に当てて育てることです。真夏の直射日光下では葉が焼けて、一部が茶色く枯れてしまうことがあります。夏は午前中は日が当たり午後から日陰になるような場所が理想的ですが、慣れてしまうと直射日光でも葉が焼けることもなくなり、元気に生長するので最近の温暖化で気温の高い東京都内では良く育っているのを見かけます。

ただし、極端な日陰では葉に白い斑が入らなかったり、発色が悪くなるので日当たり度合には注意が必要です。また、葉は白くなるけども新芽のピンクが弱い場合は、十分に日が当たっていない証拠です。
寒さでは葉が傷むので寒冷地や霜が降りる春先は寒風の避けられる場所に移動させる方が好ましいでしょう。

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グランドカバーに使用したり、寄せ植え時には役に立つ植物かもしれませんね!!
植物にとって植えられた条件が良ければ、本来の特徴や性質を十分に発揮してくれます。
皆さんも植物の特性を掴んで、一緒にガーデニングを楽しみましょう~!!

白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県) プレオープン・パーティ No.1

またもや白馬話題。
先月末行われたプレオープンの記事が載せきれなくて、溜まっているので急がねば・・・。もう少し、お付き合いくださいね!!

さて、気を取り直して・・・白馬コルチナイングリッシュガーデンのプレオープン・パーティでの一コマ。料理もデザートも飲み物も今回は英国風な物を取り入れてお客様をお出迎えしました。

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パーティでのデザート一例です

あ~、説明書きの名前も可愛い!!
'サマープリンセスのフレジェ'はイチゴのショートケーキ、カンパリオレンジゼリー、川中島の桃を使ったライスプディング、季節のフルーツタルト

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イチジクのタルトやアフタヌーンティもある・・・            ヴィクトリアンサンドウィッチケーキ

'プロフィットロール'はシュークリーム、イチジクのタルトはちょっと酸っぱさがあって薄いので、食べやすくて他のデザート用に空間を開けておけます。
マークはさすがにイギリス人らしく嬉しそうにヴィクトリアンサンドウィッチケーキを頬張っていました。

一つ一つ、小さめに作られたデザートは女性には嬉しいサイズですね!沢山の種類を少量ずつ食べたいですもんね~!
写真を見返しただけでもワクワクするこの色鮮やかさと繊細さ!!
デザートって人をHAPPY(ハッピー)にしてくれますね~!!

ちなみにホテルグリーンプラザ白馬では9月2日~11月11日の毎週日曜日と特定日開催で計15回の[ウィークエンド・スイーツビュッフェ]を開催中だそうです。
これがまた、いつも好評で地元から長野県近郊の方々がリピーターでよくいらっしゃるそうですよ!!

埼玉県所沢市のお客様から

こちらは昨年11月に植栽工事を行ったお庭です。
昨年、お問い合わせいただいてデザイン、植栽したお客様、埼玉県所沢市在住のS様はガーデニング初心者です。

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2011年8月現地調査時のお庭                    2011年11月の植栽直後

お問い合わせの時から不安のようでしたが、メールと電話、ご自宅へマーク本人が伺ってのご説明で時間を重ねていくうちに「ガーデニング初心者ですので、最初の庭造りをプロから学ぶことにします。小さなお庭ですが、デザインからしっかりとプロにお任せしたい」ということでご契約いただきました。
その後、画像や質問、不安なことを何度もお問い合わせいただき、ご自分でも勉強を重ねて少しずつレベルを向上されて、夏場こんなお写真を撮って送ってくださいました。


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今年5月の庭                              今年7月の庭                
どうですか?
去年の11月から半年で、こんなにもボリュームのあるお庭になりました。

ガーデニング初心者のS様にとって、水遣り一つとっても不安で、不安で仕方なかった様子です。
秋に植栽して、大変寒い冬を過ごされ、植栽したての植物達が当然の様に気になります。
その度にお問い合わせいただきました。
「朝、出勤前に水遣りをしてしまいました。大丈夫でしょうか?」「ジキタリス、ルピナスの葉っぱが少し元気なさそうです」など、不安いっぱいだったことと思います。
夏と冬の水遣りは時間帯も使い分けた方がいいことや土の状態などについてもアドバイスさせていただいてました。
ご覧ください!!心配されていたジキタリスもしっかり咲いています。

今年の春、西武ドームの「国際バラとガーデニングショウ」でマークのシンボルガーデンと弊社「マークスガーデンアート」販売ブースに旦那様と訪ねてきて下さいました。
その後、こんな嬉しいメールを頂いてスタッフ一同喜んでいます。

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S様からのメール
お蔭様でいつもお隣の方から庭は褒めていただけますし、触発されたのかどうかはわかりませんが、コンクリスペースだったところに(お隣さんが)花壇を設けられてミモザの木やお花、野菜を植えて楽しんでおられます。

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こんなメールいただくと花好き、庭をきれいに手入れする輪が広がっているように思います。そうやって、お隣さん、お隣さんに花好きの輪が広がって日本中に庭・緑・花が広がっていくといいですね。今年の秋、S様のお宅にメンテナンス(お手入れ)のお手伝いに伺います。広くない庭であっても、そこはお客様にとっての癒しのスペースです。
素敵な植物達を上手くコントロールして、手入れしてあげることで「お客様自身がガーデニングを覚えて、庭のある生活を楽しんでいただきたい」それが、私たちの庭造りのコンセプトでもあります。
S様、メールありがとうございました。
このような嬉しいコメントが庭や植物に携わる園芸家として、日頃の糧となります。

ホテルグリーンプラザ白馬でショッピング

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ホテルグリーンプラザ白馬の売店                看板娘

今回、登場してくれた売店スタッフの清さんと桶さんです。
コルチナ・イングリッシュガーデンの植栽工事でも売店部門から各自の休みを返上して、若手スタッフがボランティアでお手伝いに駆けつけてくれました。当時の記事は[こちら]
白馬をこよなく愛する若手スタッフがいつも優しく、笑顔で対応してくれます。
詳しくはこちら→[ホテル店長・スタッフ紹介欄]

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ガーデングッズ販売開始                    地元果物も販売していますよ~

この夏から少しずつですが、マーク厳選のガーデングッズを販売していくことになりました。掘り出し物もあるかもしれませんよ~!!
信州と言えば、この時期は地元の桃やリンゴが出回って、美味しいんです!!
特にホテルグリーンプラザ白馬では地元長野の果物にこだわって、販売を行っていますので、安心して購入できます。
オンラインショッピングもありますので、「あの味が恋しい~」とか「あっ!!あの商品買い忘れた」なんてことがあっても大丈夫!!
ホテルグリーンプラザ白馬のオンラインショッピング[CHLORIS(クロリス)]でどうぞ!!

お庭でもどんどんと草花が咲いてきました。
あ~、皆さんに全てをこのブログでお見せできないのが、残念です!!
是非、この秋は早めに(今の時期に)「白馬コルチナイングリッシュガーデン」にお立ち寄りください。日帰り温泉も、宿泊も、食事も、お買い物も、お庭も(半分までですが・・・)充実していますよ~!!

ホテルグリーンプラザ白馬の宇宙食シェフ No.2

ホテルグリーンプラザ白馬のゲレンデは、冬はスキー場、夏はホテル自家菜園?家庭菜園?へと変わります。
詳しくはこちら→[ホテルブログ]
ホテル自家菜園「コルチナ・ファーム」は厨房の料理人自らが管理し、ここで収穫した野菜をレストランで提供します。

コルチナ・イングリッシュガーデンで手入れをしているとこの菜園に近づくシェフ姿の方が・・・。シェフの後ろを着いていくと以前、ブログでご紹介した宇宙食シェフ青堀さんでした。

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何を採っているの~?                         青堀シェフ2回目の登場です

収穫していたのはナスでした。
ここで採れた野菜が食卓に並ぶ・・・。
いいですね~!

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春菊もつまんで・・・                           トマトも数種類植わっていました

今年の青堀シェフは段々と野菜やハーブを育てることに興味を持ってくれた様子。
畑に植えていたバジルが少し硬く、苦みが出たとか・・・?!柔らかい葉を使えるように畑から掘り起こしてポット植えにしたそうです。
なぜ、バジルが固くなっちゃった?苦みが出ちゃった?
その理由の一つが、畑で地植えで育てていると定期的な水遣りができず、自然の雨に頼るためです。そうなると不定期なお水はバジルやトマトの野菜(植物)たちには打撃的!!
ポットで栽培していると水遣りはほぼ毎日のようにあげるため、柔らかい新芽が取れやすいのもバジルがポット植えに適していると言われる理由の一つです。
トマトのひび割れも一定のお水を定期的にあげないのが原因です。

柔らかい葉が欲しいのに、ちょっと硬いな~?苦みがあるな~?水遣りが滞ってしまったな~?など思い当たる節がある時は思い切って上部を切り詰めてみて下さい。それから、再度、定期的な水遣りを始めると元気を取り戻して柔らかい新芽が出てきますよ。

植物のことでしたら野菜でも、ハーブでも、園芸でも、樹木でもマーク・チャップマンにご相談ください!!美味しい自家菜園、野菜作りのサポート、青堀シェフのお役に立てるかもしれませんよ~!!

秋の味覚 (Autumn taste)

秋の味覚がそろそろ出始めました。
土日の突然の雨と雷はひどかったですね~。今日もお昼過ぎにポツポツ来たかと思ったらバケツをひっくり返したような雨・・・。
植物達にとっては恵みの雨ですが、一度にドッシャ~ンと降るよりはコンスタントに降ってほしいな~!!
気まぐれなお天気で、東京近辺の夜はあっという間に秋を感じる気温と風になりました。日中の空も秋っぽくなってきましたが、今週の日中はまだまだ暑くなる予報。
さてさて、今日は秋の味覚をご紹介。
秋と言えば・・・これですよね~?

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さんまのお刺身                             塩焼き

脂がのっていて、トロトロしている感じのさんまはメニューには「一本造り、もしくは塩焼きで・・・」と書いています。だけど、わがまま言って・・・「1本の秋刀魚で3通りの料理法で」お願いしました。
ちょっと、大人っぽく静かに食事を楽しめる行きつけの和食のお店では多少のわがままも聞いてくれます。

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秋刀魚の唐揚げ                  秋の味覚には楯野川という日本酒が合いますよ~

楯野川 純米大吟醸 清流
山形県 楯野川酒造
原料米 山形県産出羽燦々50%精米
日本酒度 +3~4
アルコール分 14~15度
詳しくは[楯の川酒造]のホームページへどうぞ。

この日本酒は大吟醸特有の柔らかい、滑らかな味です。透き通った滑らかさがある楯野川は秋の味覚、新鮮秋刀魚の刺身、塩焼き、唐揚げには最高。板前さんにお願いしてよかった~!!
和食にはやっぱり日本酒いいですね~!

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松茸と舞茸の天婦羅                          ちょっと洋食っぽい「秋の味覚3種の盛り合わせ」

松茸にはライムと塩が合いますよ~!!お勧めです。
その他に秋刀魚の他にも秋の味覚3種の盛り合わせ「柿と海老のサワークリーム和え」、「スモークサーモンとレッドオニオンのマリネ」、「古白鶏ささ身のピカタ アンチョビソース」でちょっと洋風なお味にはワインもお勧め。
旬な食材で、季節を感じる・・・。
日本の風情いいですね~。

白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県) プレオープン・セレモニー

8月26日、ホテルグリーンプラザ白馬で「白馬コルチナ・イングリッシュガーデン」のプレオープニングセレモニーが行われました。
この日も日中は日差しが強くて大変暑かったです!!

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テープカットの後はマークによるガーデンの案内が始まりました。
デザインのコンセプト、地形と自然をできるだけ生かし、地元の素材を使用したこと、白馬に合った「自然との共存」をお伝えします。ハードな部分の構造物系の素材、彫刻物に関しても英国人らしい説明を加えます。
マークの説明に興味深く反応して下さるお客様。

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ガーデン内の芝生も所々違う種類を使用しています         中間地点のテンプル(神殿)で

バラも咲き、その他の宿根草達も花を付けてきました。
気温が下がってきて過ごしやすくなってきたので、お庭の植物達も回復してきました。

プレオープニングを迎えた「白馬コルチナイングリッシュガーデン」に是非一度お越しください。
様々な植物が皆さまをお迎えしています。

白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県) プレオープン・ディスプレイ

プレオープンのセレモニーを終えた後にパーティが開催されます。
そのパーティ会場でお客様をお出迎えするに当たりディスプレイ(装飾)開始です。
ガーデンデザイナーのマーク・チャップマンですが、イベントの装飾も手がけます。
今回はパーティ後の庭の事も考慮して、切り花中心ではなくパーティ後に庭へ植えられるように植物を選びました。

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ガーデナーの西田さんも                        環境開発プロジェクトチームのH氏も

「白馬コルチナイングリッシュガーデン」に関わるホテルスタッフ全員で一つ一つ創り上げていきます。この日のパーティ装飾もスタッフがお手伝いしてくれました。
秋を迎えるこの季節、パンパスグラスやルドベキアも雰囲気があっていい感じ。

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配置を確認するマーク                         秋らしく、自然っぽいパンパスグラスがメインです

その時々のシーズンによって入手できる植物が違います。
寄せ植え、ガーデン造成だけでなく、室内装飾もマークの腕の見せ所のようです。
庭ではガーデンをデザインしていくガーデンデザイナーですが、室内では空間をデザインしていく空間デザイナーというところでしょうか?マークの創り上げていく景色にはパターンがなく、沢山の引き出しがあって、一緒に働いているスタッフも楽しませてもらっています。

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)


英国の専門カレッジでデザイン・園芸を学び、チェルシーフラワーショー金メダル獲得メンバー等を経験。2008年入社、英国で得た知識や感動を伝えたくてブログを書く日々。好きな庭仕事は雑草取り。

ガーデンデザイン・ランドスケープデザインの提案・設計・施工・維持管理、ガーデングッズ/ファニチャーの輸入販売等を全国各地でご提供しています。

書籍:小さなスペースをいかす美しい庭づくり

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