2012年8月アーカイブ

白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県)2012年8月 No.3

プレ・オープニングセレモニーに向けてガーデン内では寄せ植えを設置したり、普段の手入れに一層のエネルギーが注ぎ込まれました。前回の記事でご紹介した西田さん作製の寄せ植えはパープルファウンテンとセロシア(ケイトソウ)で秋らしくお出迎えです。

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西田さん作製の寄せ植えがエントランスでお出迎え        ボーダーガーデンからガーデンの奥を臨む

この時期の白馬の空は秋らしくなってきました。
日中はまだ暑いのですが、夏の空と秋の空が入り混じった様子。
スタチュー(彫像物)やテンプル(神殿)が入り、断然と庭が引き締まりました。

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ボーダガーデンからホテルを臨む                   ガウラ(ハクチョウソウ) 

朝晩の気温も下がってきて、植物達も元気を取り戻してきました。
バラも元気良く、その他の宿根草と秋の庭で彩の競演です。

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ガーデンエントランスの看板                      ガーデンでは協力金をお願いしています

コルチナ・ガーデンエントランスの階段前に設置された協力金箱への資金は全てガーデンの造成資金へ活用されます。
イギリスではガーデンへの入場料を支払う際にVAT(消費税)を含んだ金額で支払っています。英国住所を持っている方はそのVAT(消費税)をそのガーデンに還元するかしないかの選択が可能です。日本人の私達が受付で入場料を支払う際、彼らは当然日本からの旅行者だと判断し、聞いてきませんが、もし英国在住の方でしたら受付の方に聞いてみて下さい。「同意書」に住所や氏名、サインを明記して受付を通して申請でき、あなたの支払ったVAT(消費税)はあなたが承諾した用途(その庭へ)で還元されます。

日本でも数年後に消費税増税が持ち上がっていますが、税の使い道をはっきりと示してくれればもっと消費者も納得して支払えるのですが・・・。
日本でも、庭への税金還元制度・・・そんな制度があればいいのですが・・・。

皆さんのお気持ちが素敵な庭を育てます。皆様のご協力とお気持ちに感謝申し上げます。

白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県)2012年8月 No.2

メンテナンスのこの日は朝から快晴です。
早朝は肌寒く感じますが、徐々に気温が上がり、日中は汗がダラダラ。
ですが、吹く風は爽やかで少しひんやりしている感じがします。日陰にいると湿気もなく、緑の芝生と鮮やかな色の植物達、香り良いバラに囲まれて気持ちよく、楽しくガーデニング。

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ボーダガーデンからロック&コニファーガーデンを臨む       ウォールドガーデンのつるバラを手入れするマーク・チャップマン

6月中ごろに植栽工事を行って、8月の後半には植物達も元気を取り戻してきました。なじんできたというか、落ち着いてきたというか、まだまだ若い庭ですが一つ一つが元気に生長を始めてくれて、嬉しく写真をパチリ、パチリ。

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珍しい観賞用チコリの花                        バラ 'フォーユアホーム'

「第14回国際バラとガーデニングショウ」でキャス・キッドソンさんに捧げられたバラ 'フォーユアホーム'は今年2回目の開花です。
まん丸くてボンボンの大きな花房で、沢山花びらが詰まっているのがつぼみのうちから想像できます。

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ヘリアンサス 'レモンクィーン'          寄せ植え作製中のガーデナー西田さん   

【学名】Helianthus 'Lemon Queen'
【日本流通名】ヘリアンサス 'レモンクィーン'

名前の通り爽やかなレモン色が庭に入った途端に目を惹きます。
プレ・オープンに向けて西田さんがエントランス付近で寄せ植えを作製中でした。
自然っぽいナチュラルさがいい感じですね~。
直径45cmくらいのテラコッタポットにパープルファウンテングラスとセロシアを選んで秋らしくなりました。

白馬コルチナイングリッシュガーデン(長野県)2012年8月 No.1

今月もここ「ホテルグリーンプラザ白馬」内に造成中の「コルチナ・イングリッシュガーデン」のメンテナンスのため、長野県白馬にやって来ました。
先月7月に訪れた時に暑さのせいと害虫に脅かされて、疲れ切っていた植物達でしたが白馬専属スタッフの皆さんのおかげで、よみがえってきました!!

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ウォールドガーデンより             ガーデン内の柳の樹を臨む

コルチナ・イングリッシュガーデンでは8月終わり頃にプレ・オープンを控えてstatue(スタチュー=彫像)やTemple(テンプル=神殿)、ベンチが配され段々と庭らしくなってきました。
急ピッチでプレ・オープンの準備に皆さんが取り組まれ、お盆休み返上です。
この日も白馬は青い空、緑も濃く、植物達も生き生き元気で、一つ一つ庭らしくなっていく様にマークもホッとしているようです。

今日は専属ガーデナーの西田さんの登場です!!

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バラの手入れをする専属ガーデナーの西田さん          バラ アイスバーグ

先月末にマークがメンテナンスで訪問して以来、見違えるように庭が生き生きとしてきました。幾つかの理由がありますが、その中でも専属ガーデナーの西田さんの貢献はとっても大きい要素です。西田さんは植物を育てることが大好き。特にバラに関してはスペシャリストです。また、別の理由は最近、白馬の朝晩は気温が下がり夕立も発生しています。植物にとって適度な夕立やミスト、朝晩の気温の低下は過ごしやすくイギリスの気候に似ています。日中は30℃を越すこともありますが、15時ごろからは涼しい木陰と風が吹き抜けます。   

バラの状態も大変良くなってきました。
コルチナ・イングリッシュガーデンの植物達も元気になってきましたよ~!!

ザ・カッスルホテル No.3 (The Castle Hotel)

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NORMAN MOAT(ノルマン時代のお濠)               濠を活かした植栽

庭好きなイギリス人にかかると、ノルマン時代のお濠もこんな味のある景色になるんですね・・・。
濠の間、間に種で飛んで発芽したと思われるカンパニュラが咲き誇っています。キャットミントのブルーとカンパニュラのブルーは各々違うブルーなのですが、そのブルーもなぜか優しく映えるんですよね~。

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休憩できるエリアの前にはローズガーデン             はぁ~ため息が出る景色

こんなイギリスの夏の光景が懐かしく、日本の夏でものどかな、癒しの光景はどこかにないかな~なんて・・・イギリス旅行の回帰に浸っています。

ザ・カッスルホテル No.2 (The Castle Hotel)

このホテルに併設しているレストランでは食事の質良く、有名シェフもアート的な料理を提供してくれることでも有名です。
ヘッドシェフであるLiam Finnegan氏を筆頭に Gary Rhodes氏とPhil Vickery氏でチームが構成され、注文した食事や味、雰囲気もよかったですよ~。
この日のディナーは楽しい一時が過ごせました。

しかも、この日は近くの有名大学の卒業パーティが催されているようで、タキシード、イブニングドレスに身を包んだ学生がおしゃれをして出かけ、そのご両親たちも滞在していました。

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ホテル内の一角              ミュージックルームの前にある休憩場所

食事後、ホテル内を探索するとミュージックルームなるものが・・・。
バイオリニストやチェロリストが多くいらしているようです。
ここはコンサートホールになる音楽ルームでした。
そのすぐ近くに設置されている休憩室は心地よい照明とソファが置かれ、何時間でも過ごしていたい雰囲気です。

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古くから残るお城のレンガ         こんな感じでインテリアとして活用するんですね~

このレンガ、色合いも目地も味があるんですよ~。
12世紀の頃からあまり変わっていないイギリス建築の技術に歴史を感じます。
よくイギリス人は保守的と言われますが、古い物を残して、今時にリフォームしてモダンに使っていく(生活していく)。最先端で便利(例えば携帯電話やスマートフォンで家の鍵を開閉できたり、お風呂が沸かせたり)でなくても、必要最低限で生活ができる、心や時間の優雅さが味わえて、幸せを感じます。

ザ・カッスルホテル No.1 (The Castle Hotel)

英国へ移動してきた初日はサマーセットのThe Castle Hotelというゴージャスなホテルに滞在しました。
見て下さい!!この素敵な外観・・・。
何年かかって、築き上げられた光景なんでしょう?

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フジが一面に這っている外観は目立ちます             フジの株元ですが立派ですね~

こちらのホテルは12世紀ノルマン時代の要塞として建てられたお城の一部ですが、その後18世紀に再建されて以降、*1)Grade II listedに 登録されている建築物です。
数々の歴史を乗り越えて、現在はChapman Family(チャップマン家)によって経営されるホテルとなっています。偶然にもマークと同じチャップマン名字に宿泊していたチャップマン本人のマークもびっくりでした!!

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ホテルの一室ですが、シングルルームもありますよ         ホテル内の内装も素敵でしょう~??

イギリスの格式あるホテルは古い建物や機能、施設を現代風にリフォームはしてもリスペクトを持って接して生活していく文化が残っています。
それって、戦後の焼け野原から新しい物を造っていかなければいけなかった日本の建築やアメリカナイズされた日本の傾向では古い物を大切に現代の生活に取り入れていくという意味では欠けているもので、日本にも残していきたい文化の一つだと思います。


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The music room(ミュージックルーム)                    ホテルは名前の如くお城だったんですね~

ホテルの名前から想像できる通りお城でした。
昔のお城の地図が残されており、アートとして飾られています。
ホテルの内装を見ると同時に歴史を見学できます。12世紀に建てられた際に使用したレンガの一部が残り、それを崩すことなくホテルの内装の一部として額縁に飾りインテリアとして残しています。こんなインテリア・コーディネート素敵です・・・。


*1)Grade II listed・・・Listed Buildingsという建物をランクによって登録するシステムがイングランドにはあります。English Heritage(イングランド遺産)としてランク分けされ、各ランクに登録されることによって修復を手掛けてよい物、修復にも政府の了解と支援が必要な物などカテゴリー毎に分かれます。
国際的に重要な施設だと認められる場合もあり、わずか2.5%の建物がGrade I に分類されています。

バーリントン コート (Barrington Court)

今回はガーデンデザイナーのマーク・チャップマン率いるオランダ・イギリスへのプライベートガーデンツアーです。ツアー人数は小人数でしたので、団体ツアーにはないわがままに応えることができました。特に夕食時には長旅で疲れた胃や体調に合わせて、軽めの食事にしたり、フルーツだけにしたりと自由に選択できます。

オランダからイギリスへ移動してきた初日は、庭園巡りで一つだけ周った後にちょっと時間が余ったのでホテル方面へ車を走らせながら、その途中の庭に行くことにしました。

ここSomerset(サマーセット)にあるBarrington Court(バーリントン・コート)はNational Trust(ナショナル・トラスト)の施設です。チューダー王朝時代のマナーハウスで、1920年代にSir Arthur Lyle(サー アーサー ライル)氏によって修復されたお屋敷です。

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キッチンガーデン内に飾られているわらで作った動物       優しい植物で覆われた通路

こちらのキッチンガーデンでは多種類の野菜やフルーツが栽培されています。
ここで採れた野菜やフルーツは併設されているレストランで召し上がることもできるようですよ。
昔、昔、冷蔵庫などの保存技術が発達していなかった時代、お屋敷内の庭をいかに活用して長い期間、どんな野菜や果物を栽培するか、ガーデナーの技術やセンスも食を守る重要な知恵と技術でした。

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シルバーリーフと白い花びらが優しい株です            近づくと可愛らしい花びら

観賞用の庭園ではエリア毎にテーマを持って、ガーデナー達により丁寧に手入れされた庭が続きます。女性ガーデンデザイナー(女流園芸家)のGertrude Jekyll氏(ガートルード・ジーキル)の影響を受けた植栽やデザインが活かされています。

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壁際に植えられているのはマグノリア                 こちらはフジを壁に這わしています

よく、イギリスではフジを家の壁に這わしている光景を見かけます。
何とも素敵な葉の緑とフジの花を見るとうっとりしてしまいますが、日本の家屋ではイギリスの家屋のようにレンガ造りではないことや英国に比べて気候の影響もあり、育ちが早く生長過程での勢いも違います。
日本の建築でもフジの勢いに耐えられる建築物ができるといいのですが、なかなか、日本の家屋でフジを這わせている光景を見かけませんね・・・。
日本とイギリスでは同じ植物でも魅せ方や植栽法が違ったりしますが、フジはその典型的な植物の一つでしょうね。

ナショナルトラストの施設はあらゆる面で勉強になります。
特に英国人で、ガーデンデザイナーでもあるマーク・チャップマンから建物や庭について説明を受けると今まで知らなかった知識を得ることができて、大変勉強になります。

イースト ランブルック マナー ガーデンズ No.2 (East Lambrook Manor Gardens )

プランツウーマンで、園芸執筆者でもあったMargery Fish(マージェリー・フィッシュ)さんによって、創り上げられたこちらのEast Lambrook Manor Gardens(イースト ランブルック マナー ガーデンズ)では、今は亡きマージェリー・フィッシュさんの時代からコツコツと集められたり、作出されたヘラボラス(Helleborus)やゲラニウム(Geranium)、珍しい品種のスノードロップス(snowdrops)のコレクションでも英国内で大変有名です。

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あぜ道、小道のカーブがいい雰囲気     ベンチとアストランティア

ベンチがいいフォーカルポイントになっていて、そのそばで、優しい色合い、高さが可愛いアストランティアが寄り添っています。ナチュラル・インフォーマルガーデン特有のおっとりした気取らない雰囲気がここにはあります。

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【学名】Astrantia major
【英語流通名】Masterwort
【日本流通名】アストランティア

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傾斜を上手く利用した植栽ですね~                ゲラニウムの青が爽やかな色でしたよ~

こちらのナーセリーで作出されたゲラニウムは幾つもあり、ナーセリーで購入も可能です。珍しい品種の植物を求めて、遠くから来る方もいらっしゃいます。
英国内の法律でGrade-Ⅰリストに指定されているため、建物も庭のレイアウトも変更できないこのマナーハウスではRHSの園芸コースも受講できます。

イースト ランブルック マナー ガーデンズ No.1 (East Lambrook Manor Gardens )

イングランドのサマーセットにあるEast Lambrook Manor GardensはFish(フィッシュ)夫妻の邸宅でした。1937年にフィッシュ夫妻が購入したこちらのマナーハウスを夫がなくなった後、妻のMargery (マージェリー)さんが本格的な庭造りを始めて、現在に至ります。

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East Lambrook Manor Gardens入口看板             テラスガーデンからシルバーガーデンへと続く階段

妻のマージェリーさんはマナーハウスの敷地ガーデンを幾つかのパートに分け、そのエリア毎に合う植物の配置を行いました。無理に植物が嫌がる場所に植えつけない・・・right plant right place(正しい植物を正しい場所へ)の精神を自分のガーデンで守っていたのでした。

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不思議な色合いを持つアザミの一種                別の角度からシルバーガーデンを臨む

【学名】Berkheya purpurea

シルバーリーフを持つもの、シルバー色と合う色合い、花だけでなく葉や茎が持つ色合い、補色までを考えた色合いの草花を選ぶこと・・・。
一言でシルバーガーデンとかホワイトガーデンと言っても、銀色や白ばかりを基調とした庭を創るのではなく、その植物達を活かしてあげられる配色や補色、高さや広がりを考えることも一つのテクニックですね。

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アーキチョークも大きくて、立派なフォーカルポイントでした。
ナチュラルに植物同士をケンカさせず、大らかに活かしてあげる配置は勉強になります。そんなコテージガーデンのお手本がここにはありました。

オランダ アールスメール花市場 (Aalsmeer Flower Market in Holland)

オランダと言えば切り花!!
Flower Market(フラワーマーケット)は必見です。

オランダに行かれたらフロリアードだけではなく、花市場も楽しいですよ~。
日本では見学させてくれるのでしょうか?

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見て下さい!!この切り花が入った箱の数・・・           広大な市場を自転車で行きかいます

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競りが終わって、バイヤー(購入者)の場所へ           オランダの競り市場はコンピュータ化されています

日本の花市場の中心である太田市場はこのオランダ・アールスメールの花市場の競りシステムを導入しています。しかし、花の取引量が圧倒的に違うため、広さは果てしない会場(市場)、規模も大変大きく、ここに運ばれてくる花・鉢ものは競り落されると、世界中に輸出されていきます。
自転車で行きかう関係者や休憩時に軽めの朝食を採っているバイヤーもいます。

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一人一台のコンピュータで競りが決まります           大学のキャンパス講義室のような競り

この市場に運ばれてくる植物達は市場内のある場所で審査員たちから検査を受け、クオリティー(品質)の高い物かどうかランク付けされ、花色や大きさ、種類など事前に評価を受けます。その後で、競りの会場へ運ばれその情報を事前にチェックして、何を購入するかしないかを決めたバイヤーたちによって競り落されていきます。

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競り落された花たちはバイヤーの収集場所へカートで運ばれます

カートで手際よく仕分けされる植物達・・・。
何十台もカートつなげて上手くすり抜けていきます。ぶつかりそうでぶつからない・・・。ず~っと眺めていても面白いな~。。。
皆さんも機会があったら、是非訪れてみて下さい。

外構・植栽リニューアル工事 東京都三鷹市 No.2 (Renewal garden in Mitaka)

7,8年前に施工された外構フェンスや枕木の床、植栽をリニューアルしたいとのことで、伺った東京三鷹市のM様。
黒くすすで塗ったようなフェンスと枕木の床資材とただ土の上に置いただけのペイビング(既存分)はところどころが、不均等で浮き沈みがありました。
既存フェンスと枕木は庭全体を暗い雰囲気にしており、朽ちて白アリのようなアリも発生。
床材は既存分と新規分のペイビングで納まり良く敷き直し、木製フェンスは英国製で以前と変わらない高さをキープすることで、近隣との変化を大きくしないようにしました。

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Before(施工前)  2011年秋                     After(施工後) 2012年春

建物の外観や内装は英国を良く知る方がデザインされており、お住まいになられている方も英国が大好きな方です。
東京のような都会の住宅は近隣住宅と密接しており、近隣住民の方々は工事や変化を嫌います。
M様のようにお隣の方にも気を遣い、目線が隠れるプライバシーにも気を遣う、管理する植物やご自宅のお庭をきれいにすることで、お隣の方も喜んでくださいました。


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Before(施工前) 2011年秋                      After(施工後) 2012年春

どうですか?
庭が明るくなったと思いませんか?
古いペイビングと新しいペイビングの色合いが違うのは仕方ないとして、これから庭を使い込んでいくうちに色合いも変化していくことでしょう。

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Before(施工前) 2011年秋                      After(施工後) 2012年春

フェンスを変えるだけでも随分と違いますが、マークの植栽も春だけ、バラだけの庭ではなく、一年中四季を通じて、楽しめるお庭を心がけて植栽計画を練っています。
ガーデンデザインを考える時、自分がどんな庭で過ごしたと思うか、どんな地域・気候の場所なのか、様々なことを考慮しながら計画を練っていきます。

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植物の生長がぐんぐん見えます(施工後3週間程)

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)


英国の専門カレッジでデザイン・園芸を学び、チェルシーフラワーショー金メダル獲得メンバー等を経験。2008年入社、英国で得た知識や感動を伝えたくてブログを書く日々。好きな庭仕事は雑草取り。

ガーデンデザイン・ランドスケープデザインの提案・設計・施工・維持管理、ガーデングッズ/ファニチャーの輸入販売等を全国各地でご提供しています。

書籍:小さなスペースをいかす美しい庭づくり

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