先月、西武ドームで開催された国際バラとガーデニングショウでは多くのお客様にご来訪いただきましてありがとうございました。
多い時は1時間半待ちの長蛇の列の中、根気強く待っていただきお庭に入っていただきましたが、いかがでしたでしょうか?諦めて、中に入れなかった方も多くいらっしゃることと思います。(申し訳ありませんでした・・・)

こちら2つはキャス・キッドソンさん率いるデザイン・チーム側から提案されていた平面図とイメージのスケッチです。色使いも鮮やかで、女性には人気の可愛らしいイメージ・スケッチでしたね!!
チラシや雑誌などでも公開されていたスケッチなので、目にした方は多いのではないでしょうか?
スケッチの描き方は各々デザイナーによって違いますが、キャスさんのデザインチームの方々は庭のプロではないので、このイベント開催当時に日本で咲いているものや西武ドーム内での建物のバランス等が実際の寸法や配置と少し違っています。
これを基にマークがもう一度図面を引きなおし、実物に添って配置し直し、描きなおします。
そのスケッチ画はこちらです。↓

皆さんに並んで、入っていただいた入口から見た庭のスケッチですが、いかがですか?
予想(イメージ)スケッチと実物の庭が、近いイメージでしょうか?
スケッチを描く時点では、天候によってどんな植物が入手できるか、どんな状態なのか予想が付きません。その為、明確な草花が描けない事が多々あります。
通常のガーデンデザインではマーク自身がどんな植物を配置しようか頭に入っているので、もう少し植物の描き方が違うんですよ。
(スキャン画像が高度過ぎて、色が薄暗くなってしまいましたスミマセン)
シンボルガーデンは自分だけの庭ではなく、周囲に配置されている庭とのバランスも考えなければいけません。キャスさんから要望のあったリンゴの木のサイズだけではどうしても他の庭、キャスさんのシンボルガーデンのサイズとのバランスが取れませんでした。
そこで、マークは高木のヒマラヤスギを入れ、その奥にも緑を配置して、奥行き感とシンボルガーデンとの一体感を出す事に。更に、「シークレットガーデン~秘密の庭」のタイトルからも皆さんが庭に入った時に「わぁ~」と驚く庭にしなければ・・・という課題もありました。フェンスから見え隠れする庭、ちょっと覗き込めるけど、見え隠れして上手く見えない庭となるように設計すること、全てマークの計算です。

キャスさんからの要望も多々ありました。
そんな遊び心いっぱいのキャスさんは気取らず、飾らず、楽しく、明るく商品デザインされているようです。キャスさんのグッズも英国でしか入手できないものも多々あるようです。
こちらはハンドクリームや石鹸です。(今では日本でも入手できるのかな?)
ハニーサックルやワイルドローズ、ブルーベルの香りがする石鹸。
可愛い!!イギリスの田舎で巡り合えるような雰囲気がありますね。

こちらはパッチワークの本やレターセットです。
色んな小物、雑貨、生活用品を扱っているキャス・キッドソン社ですが柔らかい印象のデザインが多いのは彼女自身が柔らかい雰囲気を持っている女性だからでしょうか?
キャスさんの魅力についてはまたの機会にお話ししましょうか・・・?