2012年5月アーカイブ

ホテルグリーンプラザ白馬 イングリッシュガーデン植栽工事6月スタート

国際バラとガーデニングショウ開催中に西武ドームの「マークスガーデンアート」販売ブースでお知らせしておりましたが、2012年6月中に2年前からデザイン、造成工事を進めておりました「ホテルグリーンプラザ白馬」にてイングリッシュガーデンの第1期植栽工事を開始します。

Hakuba_leaflet201205.jpgのサムネール画像

完成していないお庭をオープンにすることは今まで事例がない事と思います。
英国人ガーデナーのマーク・チャップマンはデザインをしてから土木工事を行い、構造物系を造り始め、植物を小さなうちから植え、それらが大きく育つ過程も庭造りの一つと考えています。上手く育たなかったり、大きくなりすぎて株分けしたり、場所を植え替えたりして庭を作っていく過程も、庭造りの一環と考えるため、第1期植栽工事後に庭をオープンにすることになりました。

お話をしたお客様からも「こちらのお庭の完成はいつ頃ですか?」と質問を良く受けました。その度に私達スタッフは「イングリッシュガーデンには完成、終わりはないんですよ」とお答えします。
一度だけでなく、若い庭を見てガッカリすることなく、何度も訪れて庭の変化を感じて下さい。

1997年来日以来、日本で庭のある生活、ガーデニングを通じての癒しや心のゆとり、ガーデンライフを皆さまに紹介してきたマークですが、庭を訪れて下さる皆さまと共に庭を育てていきたいと考えております。
6月中頃からホテル内で植栽工事を行っておりますが、工事期間中は入場できません。
ホテル館内から遠目に覗けるとは思いますが、詳しくは上記パンフレットの連絡先[ホテルグリーンプラザ白馬]にお問い合わせください。プレオープン日もこれから決まることと思います。
植栽工事後も英国からの資材が続々と到着、設置予定です。
今年の夏休みは是非、ホテルグリーンプラザ白馬のガーデンへお越しください。

高尾山 ミシュラン3つ星 (Mt.Takao Michilen 3★)

今日は西武ドームの話題からちょっと離れて、高尾山話題。

ミシュランガイドで三つ星を獲得した標高599mの高尾山はこの時期、新緑と新鮮な香りを感じながら初心者でも登頂できる山です。
この時期に登頂すると、既に桜は散り、観光客も多く頂上や道は混んでいました。

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京王線の高尾山口駅で下車し、ケーブルカーで登るもよし、幾つかの登頂ルートから自分の体力と体調でコースを選んで登るもよしの山です。599mだからと言って、あなどるなかれ!!登山準備はしっかりとして行きましょう。樹木の根がむき出しになって、歩きにくい歩道です。

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                                      岩の割れ目に山野草すみれが咲いています
新緑が新鮮なこの時期は高尾山は大人気ですよ~。

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高尾山薬王院有喜寺約1200年前に開山した真言宗の寺院
現在は成田山新勝寺、川崎大師平間寺とともに真言宗智山派の三大本山として広く知られています。

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高尾山の天狗は御本尊様に従いお護りする随身として、開運や魔除けなど多くのご利益をもたらす役割をもっているそうです。
スピリチュアルな高尾山で自然を感じてみませんか?

第14回国際バラとガーデニングショウ No.2 (International Roses & Gardening Show)

11日(金)のプレス内覧会と13日(日)はキャスさんとマークのガーデントークショーが行われました。私たちの作庭した庭をご覧になって、キャスさんも大喜び。
彼女の要望やイメージがマークや製作チームによって、再現され実際にイングランドから離れた場所、ここ日本の西武ドームに実現しました。

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ガーデントーク中のキャスさんとマーク                庭の中の野菜をじっ~と狙っているヤマバト

ガーデンデザインとはデザイナーだけの主張を通しても、顧客は満足できません。
デザイナーの良いと思うセンスと顧客の良いと思うセンスが違う時があるからです。
デザイナーとは見えないものを形にし、センスの良さを顧客に代わって表現する職業ですから、有名デザイナーだからと言って、顧客の要望を聞かないのはデザイナーとは言えないのではないでしょうか?確かに、顧客の要望とデザイナー自身の要望が葛藤することは多々あります。マークは何十年にも亘って、顧客の要望と自信の良きとするセンスの調和を図ってきたからこそ、この庭が実現できたのだと思います。

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自分でメンテナンスを行うマーク                   メドゥにいたニワトリ達(キャスさんこだわりのアイテムでした)

一般入場者が退場してから自分でメンテナンスを行い、植物の水の欲しがりや状態、花房を詰めたりします。庭の中のニワトリも本物のようで、シンボルガーデン「キャス・キッドソンの秘密の庭」に訪れた方々からは好評でした。

会場内の報告は忙しさのあまり、リアルタイムとはいきませんでしたが、ご来場いただけなかったお客様たちのため、少しずつですがお知らせしていきたいと思います。

第14回国際バラとガーデニングショウ No.1 開会式 (International Roses & Gardening Show)

本日14:00~西武ドームで第14回国際バラとガーデニングショウの開会式が行われました。多くの来賓の中に今回のシンボルガーデンを実現したキャス・キッドソンさんも出席です。

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キャスさんと報道陣に囲まれるマーク・チャップマン

本日は内覧会とプレス発表会でしたので、多くのゲストVIP招待客、プレス(メディア)の方々がいらっしゃいました。

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ヒマラヤスギも入り、あっという間に庭らしくなりました。
キャスさんも大喜びのお庭に手がけたマークもスタッフも安堵の表情でした。

本日から16日を除く20日まで、毎日、多くの皆様のご来場をお待ちしております。
マークもスタッフも会場で皆さまをお待ちしております。
是非ともお声掛け下さい。

京成バラ園での講演会にて 2012年4月

ゴールデンウィーク前半戦にあたる4月30日(月)に千葉県にある京成バラ園にて講演会を行いました。
今回の講演会では「宿根草とシュラブ(灌木)を使ったガーデンデザイン」と言うテーマでお話を進めました。

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ボーダーについて説明するマーク                   カレックスの特徴について説明

イングリッシュガーデンの用語や庭に対する英国人の考えをお伝えし、日本の気候の中でどのように植物を選び、配置するかなどマーク流のスタイルも混ぜてお伝えしましたが、皆さん熱心にノートを取られていらっしゃいました。

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植物の形状について説明                       寄せ植え作りの最中

庭で宿根草や灌木類を使用する際にはどのくらい大きくなるものなのか、どんな色合いなのか、1シーズンだけ楽しめる庭ではなく、四季を通じて楽しめるように配置すること、隠したい景色、隠したくない景色など細かいガーデンデザインのヒントをお伝えしました。
植物を勉強し、学ぶことで「right plants right place(正しい植物を正しい場所に)」庭造りが楽しくなります。

次は、寄せ植えの実演です。
寄せ植えを作る際のポイントは色合いや背丈、ポットとのバランスを考えて行う事や寄せ植えの時は1シーズン(季節)だけと考えて、楽しむこと。
もちろん、上手く育てられるようであれば間に配置している植物を入れ替えながら楽しむこともできますよ。

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寄せ植えの際に選択した宿根草がどの程度大きくなるかを考えること

少しダークなペチュニアとガウラ、アサギリソウの組み合わせですが、ペチュニアの中にピンクが含まれているものを選んで色の統一を図るなど工夫点もお伝えしました。

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こちらはラベンダー、ヒューケラ、ペチュニア、パセリを入れて

寄せ植えだから観賞用でなければならないということはありません。
もしかしたら、皆さんのご自宅ではキッチンの近くや裏庭に置かれる寄せ植え鉢かもしれません。そんな時、料理に使用するパセリやハーブ系を寄せ植えに混ぜれば鑑賞用でも補色してくれて、料理にも使える鉢となり、一石二鳥ですね!

国際バラとガーデニングショウ 樹木選び

ここ最近、春のガーデニングシーズン到来と、国際バラとガーデニングショウ、一般のお客様のお庭造りや準備などで、忙しさの度合が最高潮に達してまして、ブログの更新が疎かになっておりましたが、楽しみにしてくださっていた皆さまお待たせしました。
徐々にではありますが、ブログ再開できると思いますので、お付き合いくださいませ。

ゴールデンウィーク中は私達にとって休息の時ではありません。
多くの園芸店、花屋さん、ガーデンセンターで働いていらっしゃる方々は母の日を控え、大変な忙しさだと思いますが、園芸に関わる方々にとっては今が一番忙しい季節。
第14回国際バラとガーデニングショウ(西武ドーム)のオープニングを5月11日に控え、マークも数ヵ月前からシンボルガーデンの「キャス・キッドソン秘密の庭」の樹木選びを始めていました。

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キャスさんからの要望であるリンゴの木をチェックするマーク

この時期はまだ寒く、芽が動き出す、噴き出す前に樹形や葉の出具合、場所、デザイン、その周りに何を配置するのかなどマークの頭の中で目まぐるしい、チェック項目が頭をよぎります。

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最終チェック時の別の樹木、ヒマラヤスギの根鉢

ヒマラヤスギは英国でも良く見かける樹木の一つで、ここまで大きなヒマラヤスギは国際バラとガーデニングショウが開催される西武ドーム内では初登場です。

以前から候補として選んでいた幾つかの樹木を最終決定して、根鉢サイズや最終的な樹形、色合いを再度チェックします。ヒマラヤスギに関しては、覗き込んでみるだけでも大きな穴で、これを2人の職人さんで掘り起し、根を巻き、準備していくんですよ!!「すごい!!」の一言です。

マークはどんな仕事であっても全て、自分で樹木を選び、選択し、チェックし、イメージを創り上げていきます。自分がイメージする庭の中での植物の特徴を最大限に活かせてあげるためにも色や形、庭の中での他の植物とのコンビネーション、隣の植物同士との調和、流れなどコンセプトに合わせ植物・樹木選びをします。
実際にその場に生息する可能性のある植物、組み合わせを考えながら創り上げていきます。

今回ご紹介したのは樹木ですが、こちらの樹木達がマークの製作する「キャス・キッドソン秘密の庭」のどこに配置されているか、是非ご覧下さい。 

京成バラ園 GWガーデンイベント講演会のお礼

先日、4月30日(日)に千葉県の京成バラ園で講演会を行いました。
当日は用意していただいた椅子が足りないほどの立ち見のお客様を始め、予定時間よりも早くからお待ち頂くほどの盛況ぶりで、質疑応答でも盛り上がりました。
当日の様子は後日アップしますが、暑い中、3連休の中日にお越しいただきましたお客様、そして様々な準備等でご配慮下さいました京成バラ園のスタッフの皆様、大変お世話になりました。

ここ最近、特に西武ドーム「第14回国際バラとガーデニングショウ」の植物探し、準備で大忙しでブログが思うように更新できておりませんが、少々お待ちください。
画像をたっぷり取りまとめておりますので、少しずつアップして参ります。

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)


英国の専門カレッジでデザイン・園芸を学び、チェルシーフラワーショー金メダル獲得メンバー等を経験。2008年入社、英国で得た知識や感動を伝えたくてブログを書く日々。好きな庭仕事は雑草取り。

ガーデンデザイン・ランドスケープデザインの提案・設計・施工・維持管理、ガーデングッズ/ファニチャーの輸入販売等を全国各地でご提供しています。

書籍:小さなスペースをいかす美しい庭づくり

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