今回のボランティア活動では岩手県陸前高田市の吉田さんを訪れました。
花壇として提供して下さった場所は以前、こちらの吉田さんが自宅とお庭をオープンガーデンとして開放されていた場所です。
津波の被害で、全て流されてしまった吉田さんはこの地を陸前高田市の元気が出る場所、以前住まわれていた方々がまた地元に戻ってきてくれるきっかけになってほしい、陸前高田市の元気発信地になれば・・・と言う事で立候補してくださいました。
優しい笑顔の吉田さんとこちらのお庭を支えて下さる地元の方、ボランティアのスタッフ
オランダ人ガーデンデザイナーのジャクリーンさんのデザインで植栽 レン・オークメイドさんと豊島さん、マーク・チャップマン
岩手県陸前高田市での植栽作業を終えて、隣の宮城県気仙沼市に車で15~20分移動しました。移動中の車内でも復興状況が明らかに遅れている事に気づくボランティアの一同。未だに民家の集まるエリアに漁船が取り残されたまま、陸地に乗り上げている船が手つかずの状態で放置されていました。
今回、ボランティア活動の一環で植栽後、[気仙沼プラザホテル]にて日帰り温泉入浴後、夕食をいただき東京へ戻るスケジュールになっていました。
食事前にホテル支配人の地震の時の体験談、現在の状況などのお話を語り部としてお聞きしました。
気仙沼市では3.11の地震前に比べ、全体的に土地が70cm~100cm地盤沈下しているそうです。大潮の時には陸前高田市も同じでしたが、水没してしまう地域(エリア)が出ているそうです。気仙沼市の死亡者約1200人、行方不明者約300人。
水道、電気は今年の5月から使用できるようになり、8月いっぱいまではこちらのホテルでは被災者、東北電力、NTT、警察関係者の宿泊に利用されていたそうです。
ようやく、9月から一般のボランティア、工事関係者、観光客の受け入れを始めたとのこと。
支配人がなぜ、気仙沼の復興がこんなにも遅れているかをお話してくださいました。
それは、秋田県側に比べ平地が少ないため、仮設住宅の建設が遅れ、行方不明者も多い為船や住宅、車などの処理ができないそうです。帰りはたっぷりと気仙沼、東北の味覚を宅急便に詰めて送りました。
東北地方太平洋沖地震の被災地に初めてボランティアとして参加し、『ガーデニングで日本を元気に!!』計画の第一ステップとなりました。
被災地には様々な助けが未だ必要です。
庭やガーデニングに携わる者として、今できること。
それが、今回のボランティア活動だったと思います。
機会を与えて下さった関係者の皆様方、誘ってくださったレン・オークメイドさん、本当にどうもありがとうございました。
来年の春、地元の皆様方の癒しになれば・・・と願うばかりです。
これからも機会があれば活動を続けていきたいと思います。