2011年9月アーカイブ

イギリス スコットランド・エディンバラ (Scotland, Edinburgh) No.1

今回はイギリスのスコットランドをご紹介。

いつ訪れてもprettyな街Edinburgh(エディンバラ)!!
エディンバラは『Harry Potter(ハリーポッター)シリーズ』が生まれた場所でもあります。余談ですが、作家、*1)J・K・ローリングは『ハリー・ポッターシリーズ』第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』をエディンバラのカフェに居座って執筆していたそうですよ~。

23時ロンドン発のMegabus(確安長距離バス・メガバス)で片道約9時間かけてエディンバラを目指した。
このメガバス最悪!!座席は倒せない、足置きはない、座席幅は狭い。。。全くもってハードな移動手段。だけど、なんと言っても安い!!時間のある学生やバックパッカー、格安と乗り心地を我慢できる人々にとっては有難い移動手段!!早めに予約すると信じられないけど£1(片道)でロンドンからスコットランドまで行けちゃうんです。
格安航空券といいこのバスチケットといい、ヨーロッパ(もちろんイギリスを含む)にはびっくりする交通を提供してくれる会社がありますよね~???

さて、9時間掛けてエディンバラに翌朝8時半到着。
観光対策を練る前に朝食がてらカフェに入って、ホットチョコレートで一服して市内観光スタート。まずはエディンバラ城へ!!
酸性の雨で黒く薄気味悪さを残す古城(数々の死刑、拷問が行われた事でも有名)に懐かしさを憶える人もいるようです。 

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(画像はエディンバラの街の一画です)               カールトンヒル(エディンバラを一望できる丘)


ヨーロッパの街並みらしくモノクロ写真がよく似合う。
ここエディンバラは'old town(旧市街)'と'new town(新市街)'に別れているので、探索する場所も多いんですよ。旅行の際はじっくり計画を練って歩きましょう!

SANDY BELLSというパブへ立ち寄りました。ここは*2)Irish(アイリッシュ)音楽を演奏してる地元パブ。休前日、BANK HOLIDAY(休日)は大変込んでいてごった返しています。
スコッチ・ウィスキーに挑戦してみたら酔いが回った!!
かなり飲み安い、臭みのないまろやかなウィスキーだけどやっぱり強いお酒。

翌日はGlasgow(グラスゴー)に向けて出発。
エディンバラからは15分おきにバスが出ていて1時間程、往復で£6.30(約1500円)。雲行きが怪しかったこの日は、なんだか街は寂しい感じ。何にも計画を立てずに訪れたものだからセンター中心の美術館巡りの後はショッピング・・・と言っても、その日は日曜で到着時には既に13時を回っていたため、店もどんどん閉まっていく。
確かに物価が安いせいか品物は安い気がする。だけど、この街なんだか寂しい・・・。「曇りや天気が悪い時は余計にその寂しさ、静けさは増しているような気がする。スコットランド独特のまたグラスゴーという街の何とも言えない雰囲気があって、違ったイギリスを発見した感じだった。

この街では以前、フットボール(サッカー)の中村俊輔選手所属していたCerticのサポーターが多いらしい。しかも美術館には彼の写真が並んでいた。

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セルティック所属時代の中村俊輔選手はかなり評価が高かったようです


*1)(J.K. Rowling、女性、1965年7月31日 - )は、子ども向けのファンタジー小説『ハリー・ポッターシリーズ』の作者として有名なイギリスの児童文学作家。

*2) スコットランドとアイルランドは宗教関係で結びつきが強い。フットボールのチームも中村俊輔選手が元所属していたcertic(セルティック)ともう一つ(名前忘れた)のチームが主で、宗教的にも別れてるらしい。数件のパブでもフットボールチームカラーの服を着てると熱狂的なファン同士がぶつからないように、入場できないところもあるようです。旅行者は知らない方もいると思いますので、ご注意を!!

ポテトン(Poteton)

今年の5月に植え付けを行って過去の記事でも取り上げましたポテトン(つる性のジャガイモ)ですが、8月にはきれいな花を付け、9月後半に収穫しました。[過去植付け記事こちら]

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収穫の時期はもう少し遅くてもよかったのではないかと思います。ですが、新しい植物の植付けを予定していたため、ナーセリー(育苗場)のスペースを空けなくてはならず仕方なく掘り起こす事になりました。

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掘り起こしてみるとこれまたつる状につながった小さなポテトン達。
今回は皮をむき、レンジで火を通し、薄豚肉に巻いてフライパンで焼くだけ。
味はホクホク、ちょっと山芋に似た感じ。
初めて育てたポテトンはジャガイモ好きな英国人にとっても不思議な味だったようです。
想像していたよりも小さくて、大好きなジャガイモとは全く違うお味だったようです。

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8月にきれいな花を咲かせたポテトン

今まで数多くの植物を英国でも日本に来てからも育てていますが、つる性のジャガイモを育てることは初めての事でした。
新しいことに挑戦して、何でもTRY(トライ=挑戦)してみる。
マークの信念のようです。
皆さんも新しいことに臆病にならずに、新しいことにどんどん挑戦してみてください!!
来年は何を育てることになるのでしょう?

秋のガーデニング

お彼岸も終わり、涼しくなって秋の植栽活動で忙しくなってきました。
朝晩、少し肌寒いと感じる気温になってきましたが、皆さん気温の変化にご注意ください。
私達が過ごしやすいということは植物や虫(蚊)達にとっても過ごしやすいという事。
ゴソゴソと活動を始めますよ~。
お庭に出て、よ~く植物を観察してみてください。
お庭の樹木や植物に虫や病害虫は発生していませんか?
秋はガーデニングの季節です。愛情を注ぎ、手入れを行えば春の庭は見違えるように応えてくれます。
さ~皆さん、お庭に出てポット(鉢)の中の水分保湿をチェックしてくださいね~!
水やりは大丈夫ですか?台風で沢山、雨が降ったからとか曇りが続いているからとか、にわか雨があったから等で水やりを忘れていませんか?
コンテナ(鉢)植えでの植物達は十分な水分が得られないので、注意して土の湿り気をチェックしてくださいね~!!

マイガーデン2011年/秋号/No.60 (My Garden 2011 Autumn)

今月9月16日にガーデニング雑誌My Garden(マイガーデン60号)11月発行分がマルモ出版より発売されました。
本誌では弊社ガーデンデザイナーのマーク・チャップマンが本田技研工業株式会社から販売しているガスボンベ耕運機『ピアンタ』の使い勝手の良さを埼玉県川口市に施工した『マークスガーデン』の庭で紹介しています。
また、5月29日~7月3日まで東急渋谷文化村Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されたルドゥーテ『美花選』展、同時開催のガーデン「ルドゥーテの世界」のレポート記事が掲載されています。

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お近くの書店にない場合は弊社にお問い合わせいただければ配送の手配をお手伝い致します。

オックスフォード建築(Oxford Architecture)

イギリスの建築には歴史ある古きものが大切に保存され、その中に昔の職人技が残り、未だに使用され続け、とても良い雰囲気を醸し出しています。日本にも古き良きものは残っていますが、イギリスに比べると圧倒的に少ないのは確かです。
もちろん、日本の場合は戦争で焼野原となり、新しいものを建築せざるを得なかった事実はありますが、イギリス・ヨーロッパのように価値ある建築物を残そうという動きでは国民一人一人の意識がかなり高いと思います。
昨今、銀座歌舞伎座のような日本の歴史的価値建築がリュニューアルということで、解体・新築されていますが何か残す方法はあったのではないかと悔やまれて仕方ありません。

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こちらはイギリス・オックスフォードで見かけた玄関柱の装飾とドア。
こういう手の込んだ装飾、イギリスらしいく興味をそそられます。

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こちらはジェームス・ギブス (James Gibbs)氏の設計で、英国風パラディオ式 (English Palladian style) の建物です。ラドクリフ・カメラ(Radcliffe Camera)はイギリスオックスフォード大学の図書館の一部です。蔵書は英文学、歴史、神学に関するもので、地下の書庫には約60万冊の在庫があるようです。

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街のシンボルで待ち合わせのポイントでもあるカーファックスタワー(Carfax Tower)。
ここを中心にオックスフォードの重要な交通機関である多くのバスが発着します。

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昔のオックスフォード大学内の教授の顔を模倣して作ったと言われているstatue(スタチュー:彫刻物)
学生の教授に対しての皮肉が表わされているのでしょうね。
この皮肉を受けて作成されたスタチューを掲げる名門オックスフォード大学。あの名門大学が・・・???と思うのですが、こんなところで遊び心もあり、イギリスのおちゃめな一面を垣間見ることができます。

またもや台風・・・

台風12号に引き続いてまたもや発生した台風15号が西日本の紀伊半島から東日本を襲ったことが本当に心配です。
被害に遭われた方々、これからも災害が発生するかもしれない状況が続くこと、さらに茨城県で起こった震度5弱を示した地震で、被害が広がりませんように。

埼玉県でミーティングに出席後、帰宅時には激しい雨と風で道路脇に起こった数々の被害を目の当りにしながら車で移動していました。街路樹は風で倒れかかっていたり、支柱も斜めになっていたり、歩道に飛んでいたり、枝がボキッと折れ、道路上に落ちていたり危ない状況でした。

どうか、これ以上日本全国で被害が広がりませんように・・・。
まだ台風が通り過ぎた後の風もかなり強いようです。
皆さんもお気を付け下さい。

イングリッシュガーデン造園計画(長野県白馬)2011年9月 No.2

昨年の8月から始まったホテルグリーンプラザ白馬でのイングリッシュガーデン造成計画。
弊社デザイナーのマーク・チャップマンのデザインに基づいて構造物の工事が着々と進んでいます。今月に入り、ウォールガーデンのレンガ部分の施工が始まりました。
今回は本物のレンガを使用しているので、重厚感、高級感が違います。

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まだ目地が入っていませんが、この目地が入るともっと見栄えが良くなります。
レンガの積み方には様々なパターンがあります。
イギリスではRunning English bond(ランニング イングリッシュ ボンド)、Flemish bond(フレミッシュ ボンド)等のパターンが主流です。
また、目地にもパターンがあり、レンガのタイプや職人の考え方、スタイルによって変えたり、見栄えが違ったり、雪や雨の水がレンガに浸透しにくい等理由があります。

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レンガについて更に詳しいお話はマークの講演会などでお話する機会があるといいですね。
生まれた時からレンガの家に住み、レンガに囲まれた環境で育ってきたマークは英国人にしかわからない色々なことを知っています。以前にもお話しましたが、日本の職人さんに自分が目の前でレンガを積み重ねて指導したこともあります。たまに、エクステリアと呼ばれる外構や庭で、レンガの間違った積み方を見かけることがあります。
白馬の工事担当チームの方々も心配事やレンガの積み方など、ちょっとしたことでもマークに相談し、確認しながら進めていきました。
今年の秋、更に工事は進んでいくことでしょう。
引き続き、こちらの工事状況をお知らせしていきます!

*)上記画像は全て、ホテルグリーンプラザ白馬より許可を得て掲載しております。

魅力的な植物達(Attractive plants) No.1

植物達って毎年最大限の力を振り絞って咲こうとしています。
毎年違う天候、気温、環境によって咲き方も、色も、サイズも花芽の数も違いますが、近くに寄って見ると本当に不思議で、きれいで、魅力的です。

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Hebe spp.(ヒービー/日本名:ヘーベ)
イギリスではよく見かける植物です。剪定方法は寒い地方では春がいいとされており、英国では春行っていますが、地域の気温によって違うため、その植物が植わっている場所、条件によって剪定時期は気を付けましょう。

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Clematis(クレマティス)
濃い青色のクレマティスは本当に人目を惹きます。
上記の写真はそれぞれ違う庭に植えられていたクレマティスですが、数年前までは元気だったガーデニング好きの父が手入れしていた庭を今は母が引継いで、丁寧に手入れしています。庭のトレリスに誘引されているクレマティスが大好きだった娘が独立し、自分の家を持ち、庭を持った時に同じクレマティスを植えたのです。
両親から娘へ、好みや庭造りは継承されていきます。
すごく、イギリスらしい文化=歴史だと思います。
庭の一角、アーチに誘引しても良し、トレリスに誘引しても良し、インパクトがあります。
レンガの壁にしっかりと固定したトレリスにクレマティスも巻きついて、毎年、きれいな花を付ける。素敵です!!


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Eryngium spp.(エリンギウム/日本名:エリンギウム、エリンジューム)
銀色が見事で、不思議なスパイキー植物ですよね?


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Passiflora spp.(パッシフローラ/英名:Passion flower、日本名:トケイソウ)

植物って、近寄って、よ~く観察すると様々なことに気づきます。
ハチに受粉してもらって、繁殖の子孫を残していくために魅力的だったり、写真や絵の具、画材ではどうしても表せない色だったり、葉の色、キメの細かさ、滑らかさ、形、触った時の感触だったり、遠目から見た時の柔らかさ、硬さなど。
庭の中では数多い植物の中の一つとして全体の植物との調和で庭は構成されますが、一つ一つの植物をよ~く観察して、特徴、手入れ方法を調べていくともっともっと庭が面白くなりますよ~。

Antique/アンティーク:Print(プリント画)

アンティーク好きなオーナーは80代のご夫婦。
おじいちゃんは自分ばかりが収集して喜ぶのではなく、おばあちゃんにもプレゼントとしてアンティークを選び、2人共にHappy(ハッピー)になっています!
アンティーク好きのおじいちゃんもプレゼントされたおばあちゃんもハッピーって、理想ですよね!!

こちらはcries of London(クライーズ オブ ロンドン=ロンドンの売り子)現代風に言うならstreet sellers(ストリートセーラーズ)の古い複写版画です。以前ご紹介したタバコメーカー発行のシリーズと同じように昔の文化を現在に伝える貴重なアンティークです。
[過去の記事はこちら]

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こちらは*1)LLADRO〈リヤドロ〉の陶器でおばあちゃんのコレクションです。
1年に1度、結婚記念日の頃にホリデーをとってヨーロッパの国を旅行するオーナー夫婦は、旅行先で記念の品を購入して集めていたそうです。少しずつ、一つずつ集めていたこちらのLLADRO(リヤドロ)はおばあちゃんのお気に入りの品物達だそうです。


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こちらは使わない時期の暖炉を隠すためのタペストリーです


オーナーの家には思い出の品や、少しずつコツコツと集めたコレクション、年代物、自分たちにとってのかけがえのない品物で溢れている気がします。
イギリス人は庭も大事にしますが、家の中も大事にします。
自分たちの好きな植物やデザインで庭を充実させ、自分たちの好きな物や家具で家の中を充実させ、いつでも素敵な時間を作り上げています。
好きな物に囲まれて過ごす生活...。とっても贅沢な空間ですね。。。


*1)LLADRO〈リヤドロ〉1950年代初め、スペインの古都バレンシア近郊にて始まったポーセリンアートブランド。
『人生の喜びを描く』という創作理念と、飽くなき技術探求に裏づけされた作品は、多くの人々の共感を得、創業から約60年という短期間でポーセリンのトップブランドへと成長しました。

ハットフィールド・ハウス (Hatfield House)

ロンドン北部にあるハットフィールド・ハウスは1611年築のジャコビアン様式の有名な宮殿で、現在もソールズベリー侯爵が所有する貴族の館です。

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数人のガーデナーが常備しており、フォーマルガーデンの刈り込みもきれいに手入れしています。

残念ながら数多く所有しているガーデンの内、イースト・ガーデンは週に1日しか一般公開しておらず、滞在している数年の間でもなかなかタイミングがあわず拝見することはできませんでしたが、それでも満足の内容です。

夏の終わりの時期のガーデンは草花が少しくたびれてて、疲れて、あまり色は派手ではないけれど、十分楽しめる庭です。

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毎年、日本と同じく天候が大きく違うイギリスですが、暑い日が少なく、雨もそれなりに降って気温も低めの夏の場合、芝生は青々として見た目にはいい感じです。この時期のイギリスは既に暗くなるのも早くなり、既に秋の気配を感じる季節となりました。
朝晩は寒く、日中も20度前後くらい。
たまに局地的な豪雨や雷、一日のうちに天候が変わりやすい傾向がありますが、すぐに晴れて快晴、そしてまたシャワー程度の雨が降るといった感じ。朝晩はトレーナーのような長袖を着ていることも多くなります。
悲しいかな・・・イギリスでは短かった夏の終わりを感じ、秋が始まる季節になってきたようです。

イギリスのリサイクル(Recycle in the UK) No.1

英国ではリサイクル回収ボックスが充実しています。
昨今の日本でもトレーの回収ボックスがスーパーマーケットの入口や買い物した商品を紙袋やレジ袋に詰める場所で設置していますが、イギリスでは駐車場の広々としたエリアに幾つかのボックスが設置しています。

例えば...
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履けなくなったり、古くなったけど捨てられない靴を入れる用にSHOES(シューズ)と書いたボックス、本や雑誌、そして音楽関連商品(レコードやCD、DVDなど)の回収とリサイクル用にBOOKS & MUSIC BANKと書かれたボックス。

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プラスティック、カンの回収ボックス、そして古着のボックス

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リサイクルびんの回収ボックスですが、イギリスでは茶色、グリーン、透明のびんと分けて回収しています。そうすることによって、リサイクル(再生)商品の加工作業を簡易にしています。消費者に区分けを求めるのは日本と同じですが、未だにびんの色は区分けしているところは少ないのではないでしょうか?
消費者が処分したい時、回収してほしい時に持ち込んで手放せる・・・イギリスでは大型スーパーには結構あります。これって、日本でも活用されるべく便利なシステムだと思うのは私だけでしょうか?

スコットランドフェスティバル(Scotland Festival 2011) お知らせ

現在、デザイナーのマーク・チャップマンが手がけているホテルグリーンプラザ白馬のイングリッシュガーデン。
ここはイングリッシュだけではなく、スコティッシュに関しても面白いイベントを毎年行っています。

毎年6月に開催されていたスコットランドフェスティバルですが、今年は11月19日(土)と20日(日)の2日間です。
詳しくは[こちら]

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過去のフェスティバルの様子です。
(画像はホテルグリーンプラザ白馬HPよりお借りしました)


本場スコットランドからバグパイプ奏者がやってきます。
イベントは2日間に亘って行われ、スコティッシュ・ダンスやスコッチ・ウィスキーのテイスティング、スコティッシュ土産の販売など目白押しのようです。
イベントは夜盛り上がるようですので、その19日(土)はお泊りをお勧めいたします。

直行バス付きプラン≪東京発・神奈川発・埼玉発・千葉発・愛知発・大阪発≫もあるようですので、ホテルに問い合わせてみてください。毎年人気あるイベントですので、早めの予約をお勧めいたします。

米国同時多発テロ10年と東北地方太平洋沖地震発生から半年

10年前の2001年9月11日、あなたはどこにいらっしゃいましたか?

未だに鮮明に覚えている2機の航空機がツインタワーに衝突していく映像。
国際テロ組織アルカイダの工作員が乗っ取った民間航空機の突入で命を失った約3000人の犠牲者のご冥福を心から祈りいたします。
世界で起こり続けるテロの不安がいつになれば、私たちの生活から消え去るのでしょう...。

そして、今日は今年の3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震から半年の節目の日です。
東北各地で復興が進んでいる場所、そうでない場所、全く手つかずの場所、多くの困難が課題として残っていると思います。

世界中の人々に思いやりと平和な生活が一日も早く戻ってきますように...。

ランダバウト(roundabout)

イギリスの道路にはランダバウトという日本にはない交差点があります。
イギリスだけでなく、ヨーロッパ、過去にイギリスの植民地でシステムを取り入れている国の道路ではよく見かけるのですが、アメリカの車社会では信号機で処理する交差点がほとんどです。(最近、1つ、2つ増えてきたようです)日本はアメリカと同じ交差点方式をとっていて、システム的にも同じですね。

以前にも[イギリスの不思議(車の運転編]でちょっと述べていますが、このランダバウトとっても賢い交差点なんです。

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道行く人、運転手・同乗者の目を楽しませてくれるだけでなく、街の美化にも役立っています。
こちらはカラフルなミックスカラーでの植栽。

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大きなランダバウト、小さなランダバウトありますが、このランダバウトの植栽にはスポンサーがついており、この植物、植栽活動をサポートしています。その代わりに会社の広告看板を掲示していました。


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こちらはまた違う場所のランダバウト

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赤と紫のビビッドカラーのコンビネーションです。
日本ではランダバウトがないので、公共でこのようなアイデアを取り入れるのがなかなか難しいかもしれませんが、ロータリーなどで可能なアイデアだと思います。

以前、マークのアイデアで芝生のロータリーを植栽に変更した際の画像です。
ランダバウトがなくとも、植物で彩るスペースは日本中どこにでもあるように思います。
センス良く、色の組み合わせや植物の種類を考えながら植栽するといいでしょう。
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イングリッシュガーデン造園計画(長野県白馬)2011年9月 No.1

前回の訪問から約1ヶ月経過し、ホテルグリーンプラザ白馬のイングリッシュガーデン造成の工事状況チェックとその他のアドバイス(コンサルティング)を兼ねて再度、長野県白馬に行ってまいりました。[前回の記事No.1]
こちらを利用されるお客様は海外からのお客様も多く、ガーデンで見かける細かなレンガの配置や、使用する資材、工事の細かさに気づく視線は目が超えています。
英国人のマークは英国人にしか気づいていない点(箇所)や日本人では知らない、気づいていない間違い(レンガの配置、使い方、園内で使用する資材の選択、色合い、使い方)を指摘し、工事担当チームにアドバイスします。
構造物は庭の中で大きな役割を果たします。工事の段階で、工事チームが直面する問題点やH氏からの質問、心配事など相談に乗りながら解決し、進めていきます。

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ホテルグリーンプラザ白馬の工事責任者:H氏達と工事についてアドバイスと今後の計画を話しするマーク・チャップマン。

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入口エントランスの芝生張り作業も終わり

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庭園内の遊歩道になりますが、庭園巡りを面白くするカーブ状の歩道は工事的には結構難しい作業です。この遊歩道に沿って、コニファー&ロックガーデンを予定しています。
これらの岩はこちらの現場から採れた岩であったり、近くの場所から採れたものですが、イングリッシュガーデンでは日本庭園のように岩(石)がメインではないため、少し岩を土に隠すような感じで配置します。
メインはあくまで植物ですので、この光景がどのような植物で彩られ、雰囲気を醸し出していくのか、今から本当に楽しみな計画です。

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ローズガーデン、ボーダーガーデン、ハーブガーデン、コニファー&ロックガーデン、ウッドランドガーデンetc様々な庭を予定しています。日中はまだ暑いのですが、この日の朝は10℃だったとのこと。白馬はすでに秋が始まった様子。
これからウォールガーデンやエントランスの別工事が始まります。
雪が降る前に来年の植栽工事に向けて、H氏率いる工事チームの頑張りに期待がかかっています!!

お気に入りの場所 Central London(セントラル ロンドン) No.2

夏の平日、ロンドン・シティは素敵な雰囲気で、緑にあふれた空間になる。
その日は雨が降ったり、晴れたりの変な天気。太陽が顔を出した頃、地下鉄でセントラルに到着し、地上に出ると公園内でサマーイベントが行われていた。

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イベントの周りの植栽(プランティング)もとてもきれいでメンテナンスが行き届いている。
庭や植物達はその後のメンテナンスでどんな庭か、愛されている庭なのか、オーナーがどんな人なのかわかる。日本ではメンテナンスに手をかけられないことが多く(主に予算的な問題とその時期だけ興味をもったガーデニングであった事など...)、庭の施工に携わって、いいデザイン、良い品質の植物を取り寄せて植栽しても、その後のお庭を拝見すると少しガッカリ(残念)に思う事がある。イングリッシュガーデンは施工した後の生長過程(経過年数)を大事にする。
お庭は家と同じくメンテナンスができないと荒れていき、不動産の価値も下がっていくのでイギリスの家庭ではメンテナンス(お手入れ)には力を入れている。

シティでは緑が少ないながらも、建物の周りやフェンス、壁際にポットを置いてモダンなプランティングが目立つ。

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東京のビル群にもこんな感じで、ちょっとした息抜きをして欲しいな~と思う。
昨今の東京丸の内辺りではモダンなデザインが取り入れられているようですが、ちょっとしたセンスが足りないかな~というか、メンテナンス方法が違うと言うか・・・。やはり、伝統と重み、メンテナンス方法が違うというか、ロンドンの歴史というか...。日本も長い目で庭が落ち着くのを見守っていく、right plant & right placeの精神を理解しているガーデナー、ランドスケープ・デザイナーが職業名だけでなく真剣に提案していくしかないですね。

写真の奥からきれいな丸型に刈込まれたトピアリーですが、写真を撮ったときにガーデナーの姿が見えない。

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刈込みの途中でガーデナーはランチを取りに行ってしまったらしい。
忙しい場所、ロンドンの金融の中心地シティですら、のんびりとした時間が流れているような気がする。公園の周りではスーツ姿のエリートッぽい素敵なイギリス紳士達が太陽と緑の下でランチを楽しんでいた。

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台風12号

今回の台風12号は紀伊半島に上陸し、大きな被害をもたらしました。
和歌山県御坊市にて別荘のガーデンを造成・植栽を施工させていただき、それ以来お世話になっているMさんのご親戚やお友達がいる地域ではないかと思い、気が気ではありませんでした。今日、やっとメールで連絡が取れましたが、お母様のご実家や生まれ育った場所が大きな被害で、ご親戚は無事だったものの、物流もストップ、自然に溢れていた故郷が今では取り戻せない状態になっているとのことでした。

現在は滋賀県在住のMさんですが、御坊市のガーデンも別荘のため、すぐにはチェックに行けないようです。いつも管理をしてくれる地元の方が台風後すぐにチェックに行って下さり、応急手当をしてくださったそうですが、お気に入りのバラが根こそぎ倒れたり、被害が出ている様子。
心配です。
全国各地にてお庭のデザイン・造成に携わらせていただくと全国各地で発生する自然災害にハラハラしています。お庭も心配ですが、お客様の関わる地域、実家、お友達、縁でつながっています。いつも、現場が近くだったらすぐに行けるのに・・・と思います。

今回、災害に遭われた全ての地域の方、孤立状態にある方の事態が一刻も早く復旧されるよう心から祈っています。

ガーデニングで気を付けること

先月メンテナンスで伺った川越フォーシーズンメモリアルでの出来事。
ガーデニングをやっていると虫(害虫)によるパプニングもたまに起こります。
その一部がこれ。↓
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足長バチの巣

マークがテイカカズラの誘引を行っている時に突如目の前に現れました。
パーゴラに上手く誘引するため、集中して作業していたマークもびっくりして、ハシゴを飛び下りました。

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誘引に夢中になっていたマークは目の前のテイカカズラの奥に目線がいっていませんでした。一歩下がってみるとこんな大きな巣と沢山の足長バチが必死に蜜を運び、巣を守っていました。


過ごしやすいこの時期、虫にとっても動きやすい季節になってきました。ガーデンに出てガーデニングをやる機会も多いと思います。皆さんのお庭でも植物の間や日陰に巣が残っているかもしれません。
ガーデニングに夢中になると、どうしても目の前だけに目線がいってしまいがちです。
どうぞお庭全体を見ながら、害虫(ハチや毛虫、アブetc)には十分気を付けて下さい。

真菌類/カビ・キノコ(Fungus)

イギリスのカレッジではガーデニング(園芸)について全般的に学習します。
取得コースに沿って、基本的な一般項目を学習しますが、その一般的な項目であっても、野菜についてだったり、農業系機械の使い方&修理の仕方、芝生のことだったり、学習項目は多岐に亘っています。

上級クラスでは専門的な科目も入ってきて、実験なども授業に取り込まれてきます。
今回はちょっと気持ち悪い画像なんですが、その時の一部をご紹介します。
植物を扱い、学ぶ者にとってはとても興味深い内容の授業でした。Plant Science(植物学)という科目です。
この授業で、びっくりする気持ち悪い実験を行いました。世界中の生態を区分すると5つに分けられるんですけど、そのうちの一つFungus(真菌類/カビ・キノコなど)の学習でどれだけの菌が日常生活にはびこっているか・・・

これ自分が実際にノートを取っていた時の机上から採取した細菌(アルコール消毒前)
Fungus_01.jpgのサムネール画像
私の親指から採取した細菌です(石鹸で洗う前)
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同じく私の親指から(石鹸で洗った後)
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上記の細菌は採取してから1週間、専用の細菌培養器に入れて培養します。

写真を見ていただければ一目瞭然なんですけど、石鹸で洗った後でも菌が残っているんです。
数人の生徒が同じ実験を行い、私だけでなく実験を行った生徒全員が石鹸で洗った後の採集でも菌が採集されました。
驚き・・・じゃないですか???
この結果超気持ち悪い~。

日常生活ではもっと菌が蔓延してるんですよ~。

石鹸で洗った後の手からもこれだけの細菌が採取できるんですから、病害虫を発生した植物を剪定ばさみなどで刈り込んだり、剪定した場合は清潔に保たなければ、次の使用時には蔓延して新しい細菌を繁栄させて、健康な植物にも影響を与えてしまいます。

病気や害虫、菌による被害は植物を健康に育て、素晴らしい結果を望んでいるガーデナーにとっては深刻な悩みですよね?
ですが、なぜこのような被害が起こるのかを根本から考え、学んでいくことも大切なのではないでしょうか?
簡単ですが、つい忘れがちな道具の手入れ。
簡単な防御方法、対処法も見いだせやすくなる知識だと思います。

ガーデナーの皆さん、自然の生態系と上手く付き合って素敵なお庭を!!

英国紳士って・・・(English gentlemen)

英国紳士に関するお話。

皆さん、ご存じでしたか~?
男性が女性にバラの花束を送るには理由があるって・・・。

男性が女性にバラの花束を送る時は12本。1ダースの花束。
1dozen(発音:ワンダズン/12という数字)ダースって卵と鉛筆にだけ使うのかと思ってたら、愛する人にはなんでも1ダース(12個)を贈るのが普通なんですって。きっと、キリスト教に仕える12使徒からも意味は来てるんでしょうね。

色にも理由と想いがこめられてるんですよ・・・。
男性から女性へ
赤色のバラを送る時は I Love you
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ピンクのバラを送る時は I Like you
Bouquet_rose02.JPG

黄色のバラを送る時は Friendship(友好関係)
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なんですって。

ガーデニングをやってる関係でフローリストの方々ともお付き合いがあり、「イギリスの男性はよくブーケや花を買いに来る」って話をよく聞いてましたけど、花束に隠されていた意味があるんですね~。

それにしてもイギリスの男性ってロマンティックですね~。
しかも、恥ずかしがってるとかではなく、とってもステキ!!
ロンドンのシティと呼ばれる金融街ではカッコよくスーツ姿に身を包んだ男性が花束を買い込んで、帰宅を急ぐ姿を見かけていましたが、こんな想いが花の色や種類にもこめられていたら更にカッコよく見えるわ~!!

イギリスでの2月14日(バレンタインデー)は男性が女性に花束やプレゼント、チョコレートを贈るのが普通の習慣になっています。
日本では女性が男性にプレゼントする日という印象が強いのですが・・・。
何の記念日でなくても愛する女性に花束を贈るさりげない気持ちって素敵ですよね~!!

Antique/アンティーク:Toasting Folk(トースティング・フォーク)

イギリスのアンティークをご紹介するこのコーナー。
今回も珍しいものをご紹介します。

まずはこちら・・・
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toasting folk(トースティング・フォーク)
これはトースティング・フォークと言って、昔、昔、家族がファイヤープレイスで暖を取っていた時、このフォークにパンを突き刺してパンをこんがり焼いていたそうです。
アルプスの少女ハイジのアニメの中で、おじいさんがフォークにパンを突き刺し、チーズをのせて、暖炉の火でとろけたチーズパンをハイジに渡す・・・そんな光景を覚えている方いらっしゃいますか?

イギリス人のインテリアコーディネートセンス(Interior)

イギリス人って、コンセプトを持って自宅のインテリアをコーディネートするのが上手なんです。
整理整頓上手な方はその傾向が特に強くて、コーディネートセンスも見習うべきところが多いんですよ。イギリスに行くと庭で過ごすことも楽しいのですが、家の中で過ごすことも楽しくなってしまいます。
こちらは、モダンなスタイルのお部屋で、最近幾つかの部屋(キッチンを含む)を模様替えしたばかりです。

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モダンなlight shade(ライト・シェード/蛍光灯飾り)  

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ゲストルームのベッドリネンはチョコレート色とミント色で統一されたカラーコーディネートです。    

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これなんだと思いますか?
イギリスの電気ソケットです。3つ穴の240V(ボルト)で、ヨーロッパでも珍しいタイプですが、イギリスの植民地だった地域は同じタイプ、電力ボルトを使用しているところが多いかもしれません。オーストラリアとかニュージランドとか...???
電力ボルトが高いので、よく感電を起こしてしまいます。私もお風呂上りにヘアードライヤーで髪を乾かそうと思い、ソケットにプラグを差し込むと、ビリッ!!とか、洗顔後に手が少しだけ湿っているまま電気ソケットからプラグを引き抜こうとした時とか・・・。
電力が日本に比べかなり高いので、お湯を沸かしてもあっという間に沸きますし、髪の毛を乾かすにもあっという間で乾いてしまうし、デジカメや携帯の充電をしていてもあっという間に充電が終わっています。
そのため、電気を使わないときはプラグの上にあるON-OFFでスイッチを切り替えます。
電気を使わない時はOFFで切り替えを忘れずに!!


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イギリス人はカードが大好き。
友達や家族から誕生日や記念日に届いたカードを飾り、常に彼らの事を気にかけています。


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イギリスの家によく見かけるFire place(ファイヤー・プレイス/暖炉)

実際に薪で使っている暖炉と、飾りの暖炉、ガスで部屋を暖めるタイプの暖炉と様々です。イギリス人にとっても暖炉のある家は人気があります。
暖炉はインテリアの置物やちょっとしたものを飾る場所でもあります。

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これはまた別のイギリス人の家にあって、実際に薪を焚いて使用している暖炉です。
カラーコーディネートも素敵だな~と思うところが、沢山あります。
クッションの色やソファの素材、色も重要なチェック項目です!!

皆さんも家の模様替え始めたくなってきませんか?

フクシア(Fuchsia)

今日はフクシアについて・・・

皆さんはフクシアと言う植物を知っていますか?英語の発音はFuchsia(フューシア)と発音します。
マークが長野のイングリッシュガーデンで、ヘッドガーデナーを務めていた時、多くのイベントを企画し、数多くの人々や文化、メーカー、植物を日本に紹介してきました。
その植物たちの一つがフクシアです。
イギリスでのフクシアの種類はhardy(ハーディー/耐寒性)、semi-hardy(セミ・ハーディー/半耐寒性)、not hardy(ノット ハーディー/非耐寒性)に分かれています。
もちろん、イギリスでもフクシアは庭に植えられていますが、耐寒性に優れているhardyと呼ばれる種類以外(半耐寒性のものや非耐寒性のもの)は地植えで植えられていても、場合、状況、天候によっては鉢に植え替えたりして室内又はグラスハウスに移動したりします。特に昨年末から今年初めにかけての寒い冬、雪が多かったイギリス国内ではかなりフクシアもダメージ・被害を受けたようです。

半、非耐寒性のフクシアは冬場、寒い地方や気温が0℃以下に下がる地域では屋外では育てる事が難しいので、冬場の気温が下がる時期は室内やグラスハウスにて育てます。
今回紹介するフクシアは非耐寒性の種類ですが、とても可愛らしい花を咲かせます。
まるで、イヤリングみたい。

Fuchsia_01'Celia-Smedley'.JPG     Fuchsia_02'Dark-Eyes'.JPG
フクシア 'シリア スメドリー'(学名:Fuchsia 'Celia Smedley')   フクシア 'ダーク アイズ'(学名:Fuchsia 'Dark Eyes')


Fuchsia_03'Money-Spinner-'.JPG     Fuchsia_04'Pink-Quartette'.JPG
フクシア 'マネー スピナー'(学名:Fuchsia 'Money Spinner')   フクシア 'ピンク クウォーテット'(学名:Fuchsia 'Pink Quartette')


Fuchsia_05'Rocumbens'.JPG     Fuchsia_06'Thamar'.JPG
フクシア 'ロックンベンス'(学名:Fuchsia 'Rocumbens')       フクシア 'サーマー'(学名:Fuchsia 'Thamar')
一番小さいフクシアを見せてもらいました。指の爪よりも小さな花を付けています。
これはhardy(耐寒性)のフクシアです。小さいけど寒さには強いんですね!!

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友達Sのお母さんが作っていたハンギングバスケットに入っていたフクシア。
夏場は本当にイギリスの庭やハンギングバスケット内でよく見かけます。
熱心なガーデナーはcutting(カッティング/挿し木)などで夏に向けて育てたりします。

Fuchsia_08man.JPG     Fuchsia_09Stuart.JPG
フクシア生産者のStuart & Mary Lockyer(ロキアー スチュアートさんとメリーさんご夫婦)
マークとの再会に自然と笑顔がこぼれます。
こちらのロキアーご夫婦はチェルシーフラワーショーやハンプトンコート・フラワーショー等有名なフラワーショーのフラワーディスプレイ部門で何度もゴールドメダルを獲得している生産者で、Large Gold Medal(ラージゴールドメダル/通常のゴールドメダルよりも更に順位の高いメダル)を獲得しています。マークの紹介で何度か日本にも来日したことがありますが、お会いになられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

フクシア育ての名人は笑顔もやさしいサンタクロースのような方でした。
チェルシーやハンプトンコート等その他のガーデンショーでロキアーご夫妻をお見かけの際は気軽にお声掛けしてみてくださいね!!

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)


英国の専門カレッジでデザイン・園芸を学び、チェルシーフラワーショー金メダル獲得メンバー等を経験。2008年入社、英国で得た知識や感動を伝えたくてブログを書く日々。好きな庭仕事は雑草取り。

ガーデンデザイン・ランドスケープデザインの提案・設計・施工・維持管理、ガーデングッズ/ファニチャーの輸入販売等を全国各地でご提供しています。

書籍:小さなスペースをいかす美しい庭づくり

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