2011年3月アーカイブ

地震と津波(Earthquake & Tsunami)

It has been difficult for me or the BCD staff to write anything for the blog in the last few weeks, so we apologize to those who have enjoyed reading the articles so far.

Our condolences to the people of Japan following the devastating earthquake & tsunami.
The recovery may well be long & hard, if we all try to save some electric power & be sensible with food, water & fuel we will all be able to get back to some sort of normality. The courage shown & the dedication of the rescue teams & helpers has been & still is inspirational.
Mark.

この2週間ほど、私にとってもブリティッシュ・クリエイティブ・デザインのスタッフにとってもブログに何かを書くという事が大変難しい状況でした。このブログを楽しみにしていて下さっている皆様にはお詫び申し上げます。
この度の東北地方太平洋沖地震、津波により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。復旧は長期に亘るかもしれません、そして大変なご苦労だと思います。もし私達全員が少しでも電力消費を抑え、食べ物や水、燃料に分別のある行動をとることができれば、少しでも早く通常の生活にもどる事ができるのではないでしょうか。レスキューチームや救助の方々の勇気と献身の活動に感謝し、被災地の皆様のご健康と一日も早い復興をお祈り申し上げます。
マーク

Antique/アンティーク:Cigarette Cards(シガレットカード)

前回に続き、イギリス人の中でも収集家の多いアンティーク・・・・cigarette cards(シガレットカード)

これは、昔、英国タバコメーカーWills Cigarettes社で売られていたタバコに付いていたカードです。
「タバコに付いていたカード?何それ?」と思われる方は多いと思います。
1900年初頭~薄い紙の袋にタバコが入って売られていました。もしかしたら、日本国内でもそういったタバコ、今でも売られているかもしれません。
そこで、その薄い紙のケースがしっかりとした丈夫な物ではなかった為、人々がタバコをポケットに入れて持ち歩く時、フニャフニャにならないように、厚紙でできたカードが支えとして入っていました。
そのカードには花柄のシリーズがあったり、バラ、建物、観光地、気球、魚、歴代のKings(王様)シリーズがあったりと数多くのシリーズがあります。
アンティークショップに立ち寄ると必ずと言っていいほど、このシガレットカードをチェックし、ご自分のコレクションの数を一つずつ増やしていくオーナー。
シガレットカードはシリーズ毎の連番でコレクションし、状態が良いほど高値で売れるようです。

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こちらは、連番で揃っている花シリーズ

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どれもオーナーお気に入りのカード達です。
これもまた、オーナーご自宅のインテリアとして飾られています。

ハーブ料理(Cooking with herbs)

今日はハーブを使った料理をご紹介。

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ディル


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ローズマリー


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「いしもち」というお魚

今回はオリーブオイル(エクストラ・バージンオイル)+ガーリック+ディル+ローズマリーを使いました。味付けはハーブ入りの塩と黒胡椒でシンプルに。
ディルは魚の生臭さを消してくれます。
ローズマリーは風味を加えてくれます。

このままオーブンに入れて、うっすら焦げ目がつくまで他の料理に取り掛かれます。
結構、イギリスの家庭ではオーブン料理が多く、大抵の家庭の台所にはオーブンが設置しています。オーブンは使い方、調理法をマスターするととっても便利で、大活躍します。
少しずつですが、レパートリーを増やしていけるかな~?

最後にレモンを添えて出来上がり・・・。
食す前に写真を撮るの忘れてしまいました・・・。ごめんなさい。。。

イギリス イングランド・バイブリー(England, Bibury)

チェルトナムからの移動範囲の中にBibury(バイブリー)という村があります。

ここはイギリス・コッツウォルズ地方の中でも小さい村で※1)ウィリアム・モリスが「イングランドで一番美しい村」と称した村として有名です。
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アーリストン・ロウと呼ばれる家並みはコッツウォルズ特有のライム・ストーンで造った中世の古い家。

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The Swan Hotel(スワンホテル)

この地で有名な[The Swan Hotelスワンホテル]は誰もが憧れのホテルですが、古い建物を現代風に上手く改装しています。
ここでのアフタヌーンティーも都会の喧騒を忘れ、ゆっくりとした時間を過ごす事ができます。
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夏のサマータイム時期のイギリスは夜9時、10時頃まで明るいので、ちょこっと観光日程が遅れても大丈夫。近くのパブで食事やドリンクでもどうですか?
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(公共交通機関を利用の場合は時刻表を確認してくださいね!タクシーも簡単にはつかまりませんので。お車の方はアルコールはダメですよ!!)

※1) ウィリアム・モリス(William Morris, 1834-1896)は、19世紀イギリスの詩人、デザイナー、マルクス主義者。
多方面で精力的に活動し、それぞれの分野で大きな業績を挙げた。「モダンデザインの父」と呼ばれる人物

News(ニュース) 英国ガーデンツアー

この度、RHSJ(英国王立園芸協会日本支部)主催の「マーク・チャップマンと巡る英国ガーデンツアー」を7月に企画中です。

RHSJでも国内企画のガーデンツアーでも未だ訪れていない、マークのお友達でもある有名ガーデンデザイナーのプライベートガーデンへの訪問や英国、世界的にも有名な宮殿+フラワーショウへの訪問を予定しています。
ツアー中はフラワーショウについて、デザイナー兼ガーデナーとしてのマーク・チャップマンの庭を鑑賞する際のヒントや見方、見所などを夕食を交えてお話する予定です。
日程や予定ガーデンについては後日アップ致しますので、お楽しみに!!

We can announce this week that our designer Mark Chapman is planning with the RHSJ(Royal Horticulture Society Japan) to make a garden tour to England in July this year (2011).
The tour will start by visiting Hampton Court Flower Show followed by visiting large and small gardens throughout England which will include visiting a private designer's garden, the first time for an RHSJ tour.
Of course during the tour Mark intends to give everyone garden advice and tips.
We will announce the schedule soon.

スノードロップス (Snowdrops) No.2

先日、お客様のお庭のお手入れにお伺いした際にスノードロップスを発見しました。

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I様ご自身で植えられた球根です。

I様は日頃、お庭の手入れはご自分で楽しまれていますが、定期的に私たちがコンサルティングやメンテナンスをお受けしています。I様がお庭の事で迷われたり、気に入った植物だけど、どこに植えたらいいかしら?などのご相談から、つる性や樹木、バラ等をどこまで切詰めたらいいかしら?いつ頃の時期にやる方がいいかしら?または、お庭が乱れてないかしら?などご相談は様々です。
この日はお庭の診断+アドバイス(コンサルティング)と手入れ(メンテナンス)を兼ねてお伺いしました。

こちらのお庭はマークがデザインし、施工から植栽まで全てを承ったお庭です。

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スノードロップの奥に見えるのは英国製のレンガで仕上げたレイズドベッド。
とても素敵な色合いで、年数を重ねるごとに深みが増してきます。
お客様も大満足の色合いです。

レイズドベッドとは一段上がった花壇のことを言います。
マークがこちらのレイズドベッドもデザインしましたが、日本の職人さんではレンガの組み方を知らない方が多く、マーク自身がどのように組み立てていくのかという設計詳細図面を作成し、職人さんへの理解を求めて出来上がった構造物です。
英国ではレンガ職人や造園スタッフにデザインを見てもらい、少しの説明で言葉の壁もなく、意思疎通もできますが、彼らはレンガを組立てるプロフェッショナルです。しかし、日本ではまだその技術やセンスが知識不足のため、通訳を解しても伝わっていない事が多く、マーク自らが積み重ねて指導したり、説明したり、工事に立ち会ったりすることで間違いを防ぎ、いい物を造りあげていくことも多々あります。

イングリッシュガーデンでは構造物も重要な役割を果たします。
こちらのI様邸のお庭には宿根草やハーブ、バラ、樹木がバランスよく多すぎず植栽されており、どんな時期でも楽しめるようになっています。
スノードロップの先に見えるのはジキタリスです。スノードロップにも多くの種類があって、一つ一つの柄が違うんですよ。よ~く、見てみて下さい。

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I様のセンスの良さも加わり、こちらのお庭は本当にプライベート空間が保たれており、いつ伺っても違う表情を持っています。

この寂しい冬の時期にもクリスマスローズ、スノードロップのような可憐な植物達がお庭の中であなたから発見されるのを待っています。春ももう、すぐそこまで来ていますね!!

英語について No.3

留学時代イギリス人のフラットメイトやホストファミリーと暮らしている時、彼らは私(日本人)のアクセントに慣れ、私の間違いだらけの英語を理解しようと努力してくれるようになった。
単語数が絶対的に劣っている私は、知っている単語で何とか相手に理解してもらう術を少しづつマスターしていくようになり、それ故、彼らはよく「あ~はいはいはい!!N(←私)が言おうとしている事わかるよ」とか「あ~Nの考えが、どういうところから来ているのかなんとなくわかるよ」とか私の伝えたいと思っている事を感覚で感じ取ってくれるようになった。
これは、一緒に生活しているから通じるコミュニケーション手段であって、初対面の人には少し伝わりにくい所がある。
特にInternatinal(国際人)と慣れていないイギリス人と会話をする際に一番重要なのは発音とアクセントと言葉のキャッチボール。

発音で一番苦労するのが「R」と「L」の違い。
頭ではわかっているこの発音だけど、集中してないと全てが「L」発音になってしまう。と言うのも日本語に「R」の発音がないから仕方ないのだけど・・・こればっかりはネイティブの頭を悩ますらしい。

「R」のサウンド!!
ここでもアメリカ英語【AE=American English】とイギリス英語【BE=British English】の違いがあって、【BE】の方が少し優しい巻き舌で発音している。【AE】はチューイングガムを噛んでいる様な物凄く強い巻き舌で、舌の両脇が上の奥歯に引っ付くように「R」の巻き舌を作る。【BE】は喉の奥から声を出し、舌を少しカーブさせる程度。

「L」サウンドは上前歯裏に舌をつけ発音する。
日本語の「ラリルレロ」はこの「L」サウンドからできている音なので、これらのサウンドが混じっている単語を発する時は口元と舌だけ意識していれば簡単なんだけど、「R」サウンドの時は気を引き締めて発音する。
大体、私が中学校の時に習ったアルファベットの発音自体が間違っている。(←今の教育では先生達もかなりレベルアップしていると思いますが・・・)
「R」=アールではなく、巻き舌を作ってほとんど「アー」と言っているようなもの「ル」のサウンドはかすかに聞こえる程度にしか発音していない。
「L」=エルはエルでも「ル」を発する際に、舌を上前歯につけて「エル」と発音する。

常に日本語アクセントを脱出する為に「R」と「L」サウンドに力を入れて会話するように心がけている・・・なのに集中してないと、つい忘れてしまう・・・。そんな時、大抵のイギリス人が会話の途中で固まってしまう(←私の言っていることを理解しようと考えてる状態)

マークの場合は日本滞在歴が長いため、かなり日本人の話す英語に慣れて、理解してくれますが現地に行ったときなど、国際人に慣れていないネイティブ達と話す時には気合を入れて「R」と「L」を意識しています。
皆さんも意識して発音してみてください。

※ブログタイトルの「英語について」シリーズには各々個人差があります。
こちらはあくまで、スタッフ 'N' の感じ方ですので、ご了承下さい。

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)

英国東部リンカーンシャー生まれ。国内4つの専門カレッジでデザイン、園芸を学び資格習得。長野県の英国式庭園ヘッドガーデナー及びデザイナーを経て、ブリティッシュクリエイティブデザイン社設立、2011年よりマークスガーデンアートを展開。(マークからのご挨拶)


英国の専門カレッジでデザイン・園芸を学び、チェルシーフラワーショー金メダル獲得メンバー等を経験。2008年入社、英国で得た知識や感動を伝えたくてブログを書く日々。好きな庭仕事は雑草取り。

ガーデンデザイン・ランドスケープデザインの提案・設計・施工・維持管理、ガーデングッズ/ファニチャーの輸入販売等を全国各地でご提供しています。

書籍:小さなスペースをいかす美しい庭づくり

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