先日、バラの剪定と誘引、その他のお庭の植物の手入れでお邪魔した調布市T様邸。
こちらのお宅のバラ達はとっても元気で丈夫、枝も太くてたくましく生長中。
ただ、T様のお悩みは「バラは好きだけど、ちょっと大きくなりすぎてこの先どうやって手入れしていいのやら、誘引や剪定していいのやら、本を見ながら勉強しているもののわからないことだらけ...。かっこ良く素敵に仕立てたいのだけど...」
そんな時に私達の会社、そしてマークに頼っていただきました。(ありがとうございます!!ご紹介いただきましたミストラルさんありがとうございます)
お庭を一通り、観察してどんな植物がどんな状態で植わっているか、T様の意向や意見をお聞きしながらプロとしてのアドバイスをさせていただき、作業開始。
隣接しているご近所様のご迷惑にならないようにニュードーンをトレリスに誘引。トレリスは将来的にはもっと丈夫なものに変更した方がいいことをお伝えし、今回は応急処置を行いつつ剪定。
次はこれまた大きく成長したサマースノーに日が当たるようにしたいということで、思い切って、その前に植わっていた2本のコニファーを撤去。
サマースノーは太く、大きく育ち過ぎていて、少し思い切って剪定する必要がありました。というのもこのサマースノーにはオベリスクがあるものの少し頼りない状態。もっと、このサマースノーを感じよくしたいとおっしゃっていたので、本日はこれまた応急処置にはなりましたが、剪定、枝の整理をさせていただき、次回に強固なオベリスクやフェンスetc構造物をご紹介させていただく予定にしています。
こういった場合、悩みます。
枝が太く大きく育っているので、できれば強剪定はしたくないし、オベリスクは何とかしなくちゃいけないし...。そうなんです、若い枝であればまだ柔らかいので、素直に誘引に応じてくれるんですが、大きくなると素直じゃないんです。
T様はご自宅を購入された時に植物が既に植わっており、どうすることもできず現在に至るとおっしゃっていました。ガーデニング好きの方ですから、ハウジング会社の植栽では納得できず、徐々にご自分のスタイルや好みの植物を植えたり既植物たちを撤去したり、変更してきたようです。それって、当然のことだと私たちは思います。ご自分のお庭ですもの、好きな植物やお庭にしていきたいですよね!
T様のように困っている方、案外多いと思います。
マークがよく「庭は部屋のようなもの。ただ、その部屋が外の屋外にあるってだけのことなんだ。だから、好きな家具や絵や写真に囲まれているように庭も好きな植物やデザイン、機能性を考えるべきだ」って言ってました。
話が脱線してしまいましたが、お次は道路際にあるピエール・ドゥ・ロンサール。
こちらにもオベリスクはあるものの誘引するにはもう少し若く、枝が柔らかい時が良かったかな...???ということで、オベリスクに誘引する部分とピンコロ石と呼ばれる一段上がった花壇(レイズドベッド)の間に誘引する部分と分けることにしました。

最後に大きな大きなオフェーリアを壁にビスを入れてワイヤーで這わせます。
こんなところって、マーク流の技術が出るんです。
ピンッと張って、誘引して花芽を多く付けるように剪定しています。

窓がふさがってもOKとのことでしたので、今回は窓を覆うように這わせることに...。

冬場はバラの冬眠期。ですが、関東では冬といってもバラにとっては暖かい為、この寒さでも青々と葉をつけ、ツボミを付けたアイスバーグ、花が咲いてるサマースノー。こういう時はわざと葉を落とし、ツボミや花柄は切り詰めて、休憩させてあげます。「あらっ、もったいない」と思われるかもしれませんが、5月~夏までその年一番の花を咲かせるため、植物にも休憩が必要です。
もちろん、天候や気温、植わっている場所やバラの種類によって花芽の付き方も剪定方法も違います。バラやガーデニングは難しいと思われがちですが、植物たちの性質や性格、状態を植物の気持ちになって労わってあげましょう。
T様、今回のお庭のお手入れ、バラの剪定・誘引にご満足いただけましたでしょうか?
「今年の春は例年以上に楽しみです」とおっしゃっていただき、私たちも感謝です!!
また、何かありましたらご相談ください。
マークのバラ誘引・剪定技術はさすがでした!!